鉄道/観光・イベント列車

観光特急「A列車で行こう」に乗って天草を旅しよう(2ページ目)

ジャズの名曲をBGMに走る特急「A列車で行こう」は、JR九州の数多い観光列車の中でもユニークな車両のひとつだ。A列車のAは天草、アダルト(大人)を表すように、車内に設置されたカウンターバーでハイボールを飲みながら大航海時代のヨーロッパをイメージしたレトロな雰囲気に浸りながら極上のムードある旅が味わえる。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド


「A列車で行こう」の車両と車内

カウンターバー

1号車にあるカウンターバー


ソファー

カウンターバーの脇のソファー

熊本駅の行き止まり式4番のりば。「A列車で行こう」の発車時間が近づくと、ホーム上のスピーカーからジャズナンバー「A列車で行こう」がBGMとして流れてくる。中々粋な演出だ。2両編成の列車は、黒を基調としつつ、窓回りやレタリングが金色という落ち着いた塗装。Aをデザインしたロゴも洒落ている。JR九州の車両デザインで一躍有名になった水戸岡鋭治氏の手になるものだ。

車内は、ややレトロで西洋風のインテリア。多くの利用客の目的地が天草であることから、キリシタンの歴史が残る教会や南蛮文化をモチーフにして、ステンドグラス風の窓などを設置している。

デコポンのハイボール

デコポンのハイボール

車内のウリは、1号車の後ろ半分を占めるカウンターバー。ドリンクのイチオシは、熊本名産のデコポンをミックスしたハイボール。アルコール飲料を扱うことで、家族連れよりも大人のムードある旅を演出している。

買ったドリンクは、席に戻って飲んでもいいし、カウンター脇にあるソファーに座って寛ぎながらたしなむのも洒落ている。メニューには、ビールやワイン、それにソフトドリンクもあるので、お好みに合わせてどうぞ。

A列車グッズ

A列車グッズは各種揃っている

もちろん乗車記念グッズもキーホルダー、バッヂ、クリアファイル、絵葉書など各種取り揃えている。発車前から、カウンターバーには多くの乗客が列をつくって順番待ちするほどの人気ぶりだ。なにしろ、熊本から三角までは40分程。乗車時間が短いので、ゆっくりしていたらあっという間に終点に着いてしまう。100点満点をつけたい列車の唯一のマイナスポイントは乗車時間の短さだろう。
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