日帰り旅行/大阪発の日帰り旅行

標高900mの空中都市 世界遺産「高野山」

新大阪駅から2時間で世界遺産「高野山」に行くことができます。日帰り旅行でも十分に楽しめますが、おすすめは宿坊での一泊。旅館のような個室で、精進料理や朝の勤行を体験することが出来ます。また奥の院の燈籠堂は行くタイミングがよいと、燈籠が光る中で20名ほどのお坊さんの心地よい声明(しょうみょう)を聞くことが出来ます。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

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900メートルもの山の上に拡がる宗教都市

 

 

南海・極楽橋駅でケーブルに乗り換え、867mの高さにある高野山駅へ。ここが世界遺産・高野山の入口。900メートルもの山の上に宗教都市が拡がっています。生駒山が標高642m、葛城山が858mですので、葛城山の山頂に町があるようなものです。高野町の人口は4000名弱で、その内、お坊さんが1000名。町にもたくさんお坊さんが歩いています。2013年は高野山開創1200年ということもあり、いろいろなイベントが行われています。
また、奥の院の燈籠堂へ行くとタイミングがよいと20名ほどのお坊さんが声明(しょうみょう)を唱えています。声明とは仏典に節をつけた仏教音楽でキリスト教でいえば讃美歌のような位置づけです。たくさんの燈籠がボワッと光る中、声明を聞いているとなんとも心地よいですね。

吉祥宝来という切り絵

 

 

床の間や本堂の本尊前に紙がかかっています。これが吉祥宝来という切り絵。空海が中国の洛陽を訪れた時に「切り絵」を習得し、高野山で冬の厳しい時期に弟子たちにその切り絵の手法を伝授。高野山では稲作ができず藁がとれないので、しめ縄の代わりになったそうです。蛇やら寿の字を書いたものなどいろいろありました。

宿坊に泊まって朝の勤行

日帰りでもよいですがおすすめは宿坊での一泊。高野町にホテルはなく泊まるのは宿坊です。宿坊といっても中は旅館のような個室になっていて快適です。もちろん本堂もあり中はお寺で、世話をしていただけるのは若いお坊さん。料理は精進料理なんですが、これがかなりいけます。肉の味そのものの料理もありました。
宿坊では6時30分から朝の勤行があります。 自由参加になっていますが、おすすめです。夜明け前の暗い本堂に、燈籠がボヮーと浮かび上がり、なかなか幻想的。

■高野山
住所:和歌山県高野町高野山
TEL:0736-56-2328
アクセス:新大阪駅→御堂筋線天王寺なんば駅→南海電車極楽橋駅→南海ケーブル高野山駅
URL:www.koyasan.or.jp/

※データは記事公開時点のものです。

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