インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

LEDシーリングライトのメリット・デメリット

日本の住宅照明では、主照明にシーリングライトが多く選ばれますが、光源は蛍光灯からLEDにシフトしつつあります。今回は、購入時に参考になるLEDシーリングライトのメリットとデメリットを比較し紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

LED大型シーリングライト器具のメリット

LEDシーリングライト例

写真1.LEDシーリングライト例

日本の住宅照明の主役の座を占める大型シーリングライト器具の光源は間違いなく蛍光灯からLEDにシフトしています。その理由は使用されているLEDシーリングライトの「性能アップ」と「価格の低下」に起因します。その利点を挙げると主に下記の8つが挙げられます。(2013年2月現在)

1、光量が増加
1ワット当たりの器具から出る光の量(光量はlmの単位が用いられる)が従来の蛍光灯シーリングライト並み、もしくはそれ以上の多さになってきています。蛍光灯の場合40lm/w(1Wあたりlm数をエネルギー消費効率と呼ぶ)前後がLEDシーリングライトは80前後から120lm/w(LEDの場合は固有エネルギー消費効率という)を超えるものもあり、単純に計算すると電気代が1/2~1/3となります。

2、色の見え方(平均演色評価数Raで評価、100が最高値)が改善
JISの照明基準総則によれば、住宅はRa80以上を推奨しており、主要メーカのものでRa85前後あり、高いものではRa90を超えます。
※演色性については「住宅照明に必要な成績 「演色性」とは?」をご参照下さい。

3、長寿命(40,000時間)
大型シーリングライトに多用される環型蛍光ランプの寿命は種類により6,000-16000時間くらいです。仮に1日10時間の点灯でおよそ1年半から4年ほどでランプ交換となります。それに対してシーリングライトのLEDは主に40.000時間の寿命のため10年以上持つことになります。

4、器具単価が安価
価格帯で2~6万円台が多いようです。

5、光の明るさや色が容易に変えられる(調光調色)タイプが普及
付属のリモコンで、明るさや光色(暖かい光から涼しい光まで)の調光調色できるタイプも安価で普及しています。

6、気に入った照明シーンを記憶して再現可能
器種によって、お気に入りの明るさや光色を何パターンか記憶することが可能のものもあり、簡単な操作でそれぞれに生活シーンにあった照明パターンが再現できます。器具によっては、「お休み」「勉強」「リラックス」などに適した光をあらかじめシーン設定されているものもあります。

7、虫が寄り付きにくい

カバー脱着タイプと完全密封タイプがあります。LEDの場合は紫外線がほとんど出ないため、虫が寄り付きにくいことからいずれも清掃が楽になります。

8、多機能

照度センサーやイオン放射などの機能付きもあります。

次のページではLEDシーリングライトのデメリットについてご紹介してます。

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