鍋の良いところは、野菜類がたっぷり食べられて、たんぱく質もしっかり摂れるという、栄養面からもバランスの良い料理であるというところです。早速、ダイエット向け鍋料理のポイントを解説します!
野菜とキノコ類たっぷりの鍋はマル
野菜類はカロリーが低いことはもとより、ダイエット視点で大切なのはその食物繊維。野菜類とキノコ類に多く含まれている食物繊維は、脂肪の吸収を抑える働きもあり、注目されている栄養素の一つです。食事の前半に食物繊維を摂ることが特に効果的であると言われてもいますので、まずは野菜類から食べましょう。次に肉類などを食べ、最後にシメとして炭水化物を食べる鍋は、食べる順番から言うとダイエット向けです。
野菜はセリや春菊など色の濃い緑黄色野菜に特に抗酸化作用が高いので、美容効果アップを期待して、たくさん食べたいですね。
そして近年人気のトマト鍋も、スープにトマトジュースなどを使っているので野菜補給にプラス効果があります。いろいろな野菜を入れても味が整いやすく、美味しく食べられるのも利点です。
低脂肪素材がメインの鍋はマル
白身魚、豆腐、脂身の少ない肉類などは低脂肪でおすすめ。つけだれもポン酢のようなあっさりしたものであれば、なおカロリー控えめになりますね。とはいえ、時には皮付きの鶏肉を入れたり、バラ部位や霜降りのお肉を入れたりすることもあるでしょう。お肉類のカロリーが気になる方は、ガイド記事「ダイエット中でのお肉を上手に食べるコツ」も参考にしてみてくださいね。
さて、鍋料理の中でもダイエット視点では食べかたを気をつけなければならないメニューもあるので、次のページではそちらも見て行きましょう!
意外とあなどれない!ひき肉を使う鍋
肉団子鍋のようなメニューは、普通のお肉よりも食べやすくあっさりと感じられるという方も多いのではないでしょうか。でも実はこちら、要注意のメニュー。ひき肉は少なくとも2割は脂身で構成されていることが多く、思っているよりもカロリーは高かったりします。目安としては、バラ肉くらいのカロリー数値です。なお、肉類のカロリーはガイド記事「太らないお肉の食べ方・肉食ダイエット」もご参考になさってみてください。
小さなお子さん向けや脂身が気になる場合には、赤身と表示のあるものを購入するか、ブロックなどの肉を自宅でミンチ状に仕上げれば安心ですね。
やっぱり高カロリー!ごちそうすき焼き
霜降りの牛肉を甘辛い割り下で煮込んで、卵をつけて食べるすき焼き。大好きという方も多い、ごちそうメニューですよね。残念なことに、すき焼きは鍋類の中で突出してカロリーの高いメニューなのです。素材の肉の脂肪、割り下の糖分、そしてつけだれである卵、最後に旨味を吸わせて食べるうどん……などなど、どれもがカロリープラスになる要素ばかりなんです。
典型的な外食のすき焼き一人前でも700kcal台程度で、ヘルシーとは言いがたい面も。いただく時には、前後の食事で調節をして、安心しすぎないようにしたいものですね。
シメにご注意のしゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶは脂を落としながら食べるからヘルシー、というのもある程度は正しい理屈です。実際には肉は焼く方が脂が多く落ちるのですが、茹でても多少は落ちます。でも注意が必要なのは、最後のシメ。しゃぶしゃぶを終えたスープで雑炊などをすると、落としたはずの脂を再び食べることにもなってしまいます。
とはいえ、しゃぶしゃぶを終えた旨味がたっぷりのスープを食べないのはもったいない、というのもごもっとも。中の脂分は一度冷却すれば固まるので取り除くこともできます。ご家庭の場合なら、翌朝のメニューなどであれば一度冷蔵することもできると思いますので、お試し下さい。
濃厚美味しい胡麻ダレにも注意!
鍋料理は調味料も様々で、楽しいですよね。その中でも特に人気のゴマだれですが、これはカロリーが高めなので、そのことをよく知ってから食べるようにしたいものです。市販のごまだれは大さじ1杯程度で30kcal位のものが多く、ややたっぷり取り皿に入れると、100kcalになってしまいます。ポン酢は同じく大さじ1では10kcal程度のものが多く、その差は3倍。胡麻だれ派の方は、食べ方にちょっと工夫が必要ですね。
いかがでしたか。少しの工夫でよりヘルシーに食べられる鍋料理、ダイエット中でもどんどん楽しんでみて下さいね!