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平安時代、京の都の伝説 妖怪達の「百鬼夜行」を再現

「百鬼夜行資料館」は、その百鬼夜行の通り道である、京都の一条通り、大将軍頂点街「妖怪ストリート」に開設された資料館で、百鬼夜行絵巻の模写や、それぞれの妖怪の説明等を展示しています。

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妖怪好きにはたまらない「百鬼夜行資料館」

 

 

 

 

その昔、平安時代の京の都には、古くなって捨てられた道具や器などが「付喪神」という妖怪になり、夜中ぞろぞろと行進する「百鬼夜行」という伝説がありました。「百鬼夜行資料館」ではその百鬼夜行絵巻など、妖怪好きにはたまらない展示物が色々あります。

宇治拾遺物語や、今昔物語、大鏡など、様々な物語に書き記されている「百鬼夜行」。人間に道具として使われ、古くなって捨てられた器物が妖怪となり、夜中に群れをなして行列をしているところに出くわした…という伝説が、現代にも伝わっています。

百鬼夜行を描いた絵巻は、京都大徳寺の真珠庵や、ボストン美術館の鳥山石燕が描いたものが残されています。

恐ろしい様相をしているのけれども、どこかちょっと憎めない、ユーモラスな感じさえしてしまう妖怪達の行列は、一時大ブームとなった陰陽師・安倍清明の話にも登場し有名になりました。

付喪神(つくもかみ)は、日本古来の民間信仰で、長く生きた道具や自然には神や霊魂が宿るとされ、本来は「九十九神」と書くのが正式だそうです。

「百鬼夜行資料館」は、その百鬼夜行の通り道である、京都の一条通り、大将軍頂点街「妖怪ストリート」に開設された資料館で、百鬼夜行絵巻の模写や、それぞれの妖怪の説明等を展示しています。

そして資料館周辺の商店街のそこここにも妖怪達の姿が…。

百鬼夜行資料館から北上して北野天満宮、船岡山、大徳寺までの界隈には、付喪神にまつわる様々なスポットが点在しているそうなので、妖怪達の足跡を辿って散策するのもお勧めです。


■百鬼夜行資料館
住所:京都府京都市上京区一条御前西入ル大上之町75
TEL:075-461-2520
開館時間:10:00~17:00
休館日:年末年始
観覧料:無料
ホームページ:京都一条 妖怪ストリート
アクセス:京福電鉄「北野白梅駅」から徒歩で10分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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