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SIIIシリーズ完成形のドコモ GALAXY S III α SC-03E(3ページ目)

夏モデルのGALAXY S III SC-06Dも好評だったが、CPUやOSバージョンで物足りなさを感じたユーザーも多かった。その不満を解消するのが、GALAXY S III α SC-03Eだ。冬モデルでは、クアッドコアCPUとAndroid OS 4.1を搭載し、使い易さを更に向上させている。

庄司 恒雄

執筆者:庄司 恒雄

携帯電話・スマートフォンガイド


GALAXY S III α SC-03E を 使ってみた

GALAXY S III α SC-03Eは、高速通信LTE Xiの100Mbps対応端末で、テザリング機能にも対応しており、Android OS4.1を搭載した2100mAhの大容量バッテリーを搭載するモデルだ。2012月11月現在、下り最大100Mbpsで接続できるのは対応済みエリアであるが、順次対応が進められている。
Xiの100Mbps対応端末GALAXY S III α SC-03E

Xiの100Mbps対応端末GALAXY S III α SC-03E


高速デュアルコアの1.6GHzの快適動作

夏モデルと異なるところが、CPUがデュアルコアからクアッドコアとなり、動作クロックも1.5GHzから1.6GHzにアップしたことだ。さらにOSが4.0からクアッドコアに適した4.1にアップされているので、体感の動作はさらに快適となっている。
高速なクアッドコアとOS4.1の組み合わせ

高速なクアッドコアとOS4.1の組み合わせ


RAMメモリ2GBを活かす便利なマルチウィンドウと強力なストレージメモリ対応

GALAXY S III α SC-03Eは、動作メモリとしてRAM 2GB、ストレージメモリとして32GBを搭載しており、大容量のデータを持ち歩くことができる。

RAM 2GBを実用にするマルチウィンドウ
GALAXY S III α SC-03Eは、動作メモリとしてRAM2GBを搭載しているので、動画などのメモリを消費するアプリと通常アプリを同時に利用することができる。マルチウィンドウは、2つのアプリを同時利用するのに用意された便利な機能だ。

設定>ディスプレイ>マルチウィンドウにチェックを入れるだけで、画面左側に対応アプリのランチャーが表示され、利用することができる。
簡単に使えるマルチウィンドウ

簡単に使えるマルチウィンドウ


上下2つのアプリを同時に使えるマルチウィンドウ

上下2つのアプリを同時に使えるマルチウィンドウ

使い方は簡単だ。ランチャーから1つめのアプリを選び表示させ、次に2つめのアプリを画面内にドラッグすれば、画面の上下どちらかに配置できるので、どちらかで指を離せば、1画面の上下でアプリが開くというわけだ。

最大96GBまで持ち歩ける強力なデータ記録
GALAXY S III α SC-03Eは、本体に記憶領域として ROM 32GBを内蔵する。さらに外部メモリとしてmicroSDXC 64GBまで対応しているので、最大96GBものデータを記録して持ち歩くことができる。動画、音楽、写真、電子書籍と、今後、端末にダウンロードするデータが増えても、まず安心の大容量だ。
32GBメモリを本体に搭載

32GBメモリを本体に搭載


高速連写もパノラマも使い勝手のよいカメラ

GALAXY S III α SC-03Eのカメラは、約810万画素ながら高速撮影、連写機能など使い勝手が向上しています。撮影間隔は、約0.3秒と短いため突然の連写が必要な時でもクイック撮影が可能だ。特に動きのあるスポーツや生き物の撮影でシャッターチャンスを逃さずに撮影することができる。
使い勝手のよいカメラ機能

使い勝手のよいカメラ機能


このほかにも、8枚連写して最高の1枚を抽出するBest Photo機能、上下左右どちらにも撮影できるパノラマ機能など、使い勝手のよいカメラだ。
左右パンニングの横画面パノラマ撮影も簡単

左右パンニングの横画面パノラマ撮影も簡単


上下パンニングの縦画面パノラマ撮影も簡単

上下パンニングの縦画面パノラマ撮影も簡単


ユーザー利用を大幅に助けるモーションなど

GALAXY S IIIといえば、モーション&ユーザー支援機能だ。GALAXY S III α SC-03Eにも当然、強化版が搭載されている。

もはや定番機能 スマートステイ
設定>ディスプレイから、スマートステイのチェックをいれる。こうしておくことで、画面を見ている間は、インカメラで顔認識して、サスペンドされない。移動中にブログや電子書籍を読んでいるときなどに便利だ。

スマートローテション
設定>ディスプレイから、スマートローテションのチェックをいれる。起きた状態から横になったときでも、顔の傾きを検出して、画面の自動回転をオフにして画面の向きを維持してくれる。ソファやベッドでごろ寝派には、うれしい機能だろう。

このほかにも、モーション設定で下記が利用できる。

・ダイレクトコール
履歴詳細画面、連絡先詳細画面、メッセージ詳細画面が表示されている状態で端末を耳元の近づけるだけで発信ができる

・スマートアラート
端末を持ち上げるだけで、不在着信と未確認メッセージが表示される

・ダブルタップ
端末の上部を2回たたくことで、連絡先やメールのリスト、本文のトップに移動できる

・傾けてズーム
画面の2カ所を押さえながら傾けることで、縮小・拡大することができる

・パンニングで編集
アイコンを押しながら左右に振るとほかのページに移動できる

・パンニング閲覧
拡大した画像を押しながら上下左右にパンニングすると、画像内を上下左右に移動できる

・振って更新
端末を振って、BluetoothやKies airデバイスをスキャンできる

・伏せて消音/一時停止
端末をふせれば、着信やメッセージ、アラーム音を消すことができる

・手のひらでキャプチャ
GALAXY S III SC-06Dは、電源ボタン+音量下ボタンの同時押しで画面のキャプチャが撮影できるが、手のひらでキャプチャを使えば、手のひらで画面を右または左から撫でるだけで簡単で確実に画面キャプチャができる

・手のひらで消音/一時停止
メディア再生中に、画面を手で覆うと、消音、一時停止することができる
ユーザー利用を大幅に助けるモーション

ユーザー利用を大幅に助けるモーション


フィーチャーフォンサービスにも対応

GALAXY S III α SC-03Eは、防水こそ非対応だが、ワンセグ、おサイフ機能に対応し、既存のフィーチャーフォンからの乗り換えも安心してできるようになっている。


GALAXY S III α SC-03Eの電池持ち

GALAXY S III α SC-03Eは、夏モデルGALAXY S III SC-06Dと同じ2100mAhのバッテリーを搭載している。大容量であることには変わりはないが、2012冬モデルでは、2500mAh前後のバッテリーを搭載するモデルも登場していることもあり、夏モデルと同じ2100mAhというバッテリー容量は、やや物足りないというのが正直なところだろう。またGALAXY S III α SC-03Eは、クアッドコアになり、動作クロックもアップしているため、若干ではあるがバッテリー持ちは夏モデルより劣るといってもいい。

100Mbps対応でもあるGALAXY S III α SC-03Eは、大容量2100mAhを搭載しているといってもバッテリーの消費は大きくなることは間違いないので、標準搭載されている省電力モードは、利用しておきたいところだ。省電力モードでは、CPUの最大処理能力を抑制したり、画面のフレームレートを調整したりできるので、動作のレスポンスにも影響はあるが、省電力の効果は大きい。

GALAXY S III α SC-03Eの省電力モード

GALAXY S III α SC-03Eの省電力モード


節電機能である省電力モードを併用したとしても、外出でまる1日通して利用するには、高速化されて利用頻度も多くなるGALAXY S III α SC-03Eだけに、やはり2100mAhバッテリーでも心許ない。安心して利用するには、予備バッテリーが1個はあったほうが良いだろう。大抵は利用シーンでは予備バッテリーが1個あれば1日の利用には十分に足りると思われるが、出張やテザリングや動画ストリーミング、音楽再生など、ハードな利用が想定される場合は、5000mAhクラスの外部モバイルバッテリーも用意しておくとよいだろう。


NTTドコモ GALAXY S III α SC-03E


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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