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白山麓でフルチャージ!新岩間温泉「山崎旅館」(4ページ目)

旅に出たら、どんな自分になりたいですか?肌もピチピチ温泉美人?体育会系の山ガール?知的な歴女?そんなワガママ女子の望みを叶えてくれるのが、今回の旅先「白山市」。宿は今年の夏に7年ぶりの復活を遂げた、新岩間温泉の「山崎旅館」。この秘境好きも認める奥山の宿に泊まって、縁結びの神様として知られる「白山ひめ神社」と国の天然記念物「岩間の噴泉塔群」の2大パワースポットを巡ります。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

スリリングな山歩き

翌日は、親岩間温泉が誇る「噴泉塔群」へのハイキングがおすすめ。噴泉塔とは、塔のような形状の先から温泉が噴き出し、沈殿物が長い年月をかけて固まったもの。全国各地の温泉地にはありますが、ここ岩間温泉のものは国の天然記念物も指定され、大きさも国内最大級だそう!

噴泉塔までは、往路約1時間40分、復路は登りなので約2時間の合計約5時間の道のりです。朝食はしっかり食べて、飲み水とタオル、動きやすい服装と運動靴で準備をしっかりしてください。

山崎旅館

深い谷底を見る湯元までの道

さあ、まずは新岩間温泉の湯元を目指して旅館の裏手からスタート。道中に広がる深い谷と緑のパノラマを楽しんで歩きたいところですが、そうもいかない断崖絶壁の道のり。昔は鎖を頼りに山肌をつたっていったといいます。今でも柵らしきものはありませんので、踏み外したら一巻の終わり。足元には十分に気をつけて!高所恐怖症の方は山側を歩きましょう。


 
山崎旅館

噴泉塔登山口の野天風呂

歩くこと約1時間。あら?温泉のいい香りがしてきましたよ。茶褐色の岩肌が露呈する谷間からは湯煙があがり、山崎旅館をはじめ川下の一里野地区にも引かれている温泉の湯元です。ここは、言わば噴泉塔に向かう前の休憩所。トイレを済ませ、飲水が無ければ温泉水を補充することもできます。お、川岸にワイルドな野天風呂が見えますね。下山してからのお楽しみです。


 
山崎旅館

飲み水は必需品です

さあ、第2ラウンドのスタート。美しい木々に覆われた山道を歩いていきましょう。自然林ですから新緑や紅葉を楽しんで歩きたいところですが、やはりそうもいかない険しい道のり。谷底に向かって標高差約200メートルをグングン下りていきます。足元には十分に気をつけて!


 

ザ・温泉パワー

山崎旅館

沢登りならぬ温泉登り

河原におりる手前に、穴場のハイライトがありますよ。温泉の滝登りです。ゴツゴツした岩の合間を湯気を立てながら温泉が流れています。ここはかなりワイルドな場所なので、お年寄りや子供には難しいです。今回案内してくれたのは宿の主人。行かれる方は、事前に情報を入れておくことをおすすめします。

靴に染みる温泉はけっこう熱く、かなり恥ずかしい格好で登っていくと……滝上には目を疑うような光景が!!
岩の割れ目から透明な湯がグツグツと湧き出し、湯坪から流れだした成分が真っ白い滝をつくりだしているのです(高温ですので近づくことはできません)。それは本当に神秘的で、「温泉とは地球がくれた恵み」だということを思い知らされる光景です。

山崎旅館

これぞ温泉の芸術作品

次のページでは、クライマックスの噴泉塔が
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