医療保険/がん保険の基礎を学ぼう

がんにかかるリスクと治療費用(2ページ目)

がんになる確率は1/2!? がんの治療費は300万円!? がんにかかるリスクと治療費用についてまとめてみました。乳房再建費用の保険適用化等、最新の情報も手に入れて、がんにかかっても慌てることのないよう、備えておきましょう。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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がんの治療費は治療方法等によって大きく異なる

がんの治療費は負担が大きい

がんの治療費は負担が大きい

がんの治療費用についても、統計データから傾向をみてみましょう。

アフラックが2010年に実施した『がんに関する意識調査』では、がん経験者が答えたがん治療全般に関わった費用(入院、食事、交通費等を含む)について、50万円程度と答えた人が37.5%、100万円程度が31.5%、200万円程度が16.0%、300万円程度が6.0%、300万円よりも多いが6.0%、その他3.0%となっています。50万円程度で済んだ人が1/3程度いる一方で、300万円程度または300万円よりも多くかかった人も1割以上いるというのが現実です。がん治療の費用は部位や病状、治療方法等によって大きく異なる為、このようなバラツキが生じます。

先進医療では300万円を超えることも

がんの治療法には先進医療もあります。先進医療は保険診療と保険外診療の併用(混合診療)が認められていますが、先進医療に係る費用は全額患者負担(自己負担)となります。

がんに関する先進医療には、放射線の一種である陽子線を病巣に照射する陽子線治療や、重粒子線(炭素イオン)を病巣に照射する重粒子線治療があり、通院治療も可能なほど患者の体への負担が軽いことから、近年とても注目されています。ただ、治療を受ける場合の費用はとても高額であり、先進医療の技術料分だけで陽子線治療約268万円、重粒子線治療約295万円の実績となっています。これらの他に保険診療部分を加えると、治療費総額は300万円を超えることになりそうです。

※陽子線治療と重粒子線治療の技術料はともに厚生労働省先進医療専門家会議の資料より先進医療技術の平成23年度実績の平均額をガイドが計算

>>次のページでは、乳房再建費用の保険適用化について確認してみましょう。

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