鉄道/鉄道博物館

横浜の新名所「原鉄道模型博物館」

伝説的な鉄道模型愛好家、原信太郎氏が収集・製作した鉄道模型や鉄道関連収集品を展示する「原鉄道模型博物館」が、2012年7月10日に横浜駅近くの横浜三井ビルディング2階にオープンした。日本と世界各国の膨大な鉄道模型1000両と巨大ジオラマが展示され、鉄道好きはもちろんのことそうでない大人から子供まで幅広く楽しめる空間となっている。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

世界の鉄道模型1000両と巨大ジオラマが圧巻の横浜新名所
「原鉄道模型博物館」

エントランス

原鉄道模型博物館エントランス

伝説的な鉄道模型愛好家、原信太郎(はら のぶたろう)氏(1919年4月生まれ)が収集および製作した鉄道模型や鉄道関連コレクションを展示する原鉄道模型博物館が、2012年7月10日に横浜駅近くの横浜三井ビルディング2階にオープンした。日本のみならず世界各国の膨大な鉄道模型1000両が展示されている(それでも原氏が所蔵する6000両ものコレクションの一部にすぎない)。


 
中でも圧巻なのは巨大ジオラマ「いちばんテツモパーク」(後のページにて詳しく紹介)だ。
巨大ジオラマ

世界最大級の面積(約310平方m)(25m×15mプールにほぼ匹敵する広さ! )を誇る

たかが模型でしょなどと侮るなかれ! その造りこみの緻密さから発せられる迫力たるやなまなかではなく、なにより目の前で「実物が動く」ことの感動は、本物の車両やパーツの静的展示が主となる他の博物館ではなかなか味わえないものとなっている。子供は俄然おおはしゃぎだし(訪問時も圧倒的に家族連れの来館者が多かった)、ストーリーを感じるドールハウス的な要素・昼夜を再現して刻々と変化するライティングのロマンチックさで女性でも楽しめる。鉄道好き、模型好きはもちろん、電子工作好き、技術好き、それらに造詣の無い大人から子供まで、幅広い層が満足できるスポットとなっている。


 

まさに趣味人の到達点。妥協なき「1番ゲージ」コレクション

スケール比較

鉄道模型各スケールの比較

一号機関車

原氏の模型人生の出発点となった機関車

ところで、鉄道模型には多様なスケール(サイズ)が存在する。

 ・「Zゲージ(線路幅6.5mm、縮尺1/220)」…世界一小さなサイズ。1972年にドイツのメルクリン社が発表した。これ以上、小さいものはできないという意味をこめてZゲージと命名された。
  • 「Nゲージ(線路幅9mm、縮尺1/150)」…我が国で最も一般的な、小ぶりのサイズ。
  • 「HOゲージ(線路幅16.5mm、縮尺1/87、日本型は縮尺1/80)」…世界的にポピュラーなスケールであり、Nゲージより精密さを求めるファンに人気。
  • 「0(オー)ゲージ(線路幅32mm、縮尺1/43~1/48)」…半世紀ほど前は、子どもにもかなり普及していたが、今ではNゲージが、それに取って代わった。もっとも、往時の車体は、今の「ショーティー(車両の長さを短縮したモデル)」的な、本物よりもかなり短く「おもちゃ」的なものだった。
  • 「1番ゲージ(線路幅45mm、縮尺1/32)」…原氏のコレクションの主流。非常に大きなスケールで、圧倒的なリアルさ・緻密さが魅力。
線路幅(=車体サイズ)が大きくなればなるほど造形がリアルに再現できるのは当然だが、大きい模型を走らせるにはより広大な敷地が必要となる。住宅事情のよくない日本ではNゲージが主流なのも理解できることであるし、既製品の価格も大きなスケールのものほど高価になる。
原氏の鉄道人生を年譜で紹介

原氏の鉄道人生を年譜で紹介

ゼロイチのイラスト

入口付近にあるドイツの蒸気機関車ゼロイチ(01-10形)のイラスト

そうした事情を考慮してみると、妥協なしに私財を投じて巨大な模型を長年楽しむということは、誰にでも出来ることではない。何より驚愕すべきは、その膨大なコレクションの大半が「原氏自らの手で設計・自主製作したもの」だという点である。趣味人の羨望の的であるとともに理想の姿であり、まさに「一事を生涯突き詰めるとこうなる」が具現化した空間が原鉄道模型博物館であると言えよう。


 
それではその博物館の内部を、順を追って見ていこう。

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