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床&壁材を上手に選ぶポイント

キッチンリフォームをする時に、床や壁も一緒に変更するケースは多いと思います。そこで今回は、キッチンの床・壁に使われる主な素材の紹介と、選ぶ際の注意点などをお教えしましょう。キッチンの扉の色を選ぶ際の注意点もまとめています。

提供:トクラス

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まず、空間全体のカラートーンを決める

キッチンの床・壁の素材を具体的に選ぶ前に、まずはキッチン空間全体のカラートーンを決めましょう。というのは、全体のカラートーンを考慮しながら床や壁、キッチン扉の色と素材を決める方が、“色の調和がとれていない、ちぐはぐな空間”になりにくいからです。

カラートーンは自分の好みから決めることが大事ですが、その他に考慮しておきたいのが、キッチン空間の広さです。
独立型などでクローズドタイプの空間であれば、圧迫感がでないような明るい色づかいをおすすめします。明るい色は広く感じるうえに清潔感も演出できるので、キッチンには適した色使いともいえます。

広い空間なら、ダークカラーでまとめるのも素敵です。ただし、黒やグレーなどはほこりや汚れ、指紋などが気になることもありますので、それらを注意して選ぶようにしてください。また、狭い空間でダークカラーを使うなら、照明を明るめにしたり、天板を白にするなどで、“明るさ”を感じるポイントを入れておくと良いでしょう。

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色の違いで引き立たせたり、同系色で調和させるなど、色づかいによって受ける印象は大きく異なります



床材は、素材の特性を考慮して選ぶ

カラートーンが決まったら、床材を選びます。耐水性やお手入れの手間はもちろん、足触りなども考慮に入れ、素材を決めましょう。キッチンの床に使われる主な素材と特長をご紹介しましょう。

クッションフロア(CFシート)
塩化ビニールの表面材に、クッション性のある発泡層を裏打ちした床材で、適度な弾力性があるので足が疲れにくい素材です。水に強く、洗剤が使えるので掃除がしやすいのですが、熱には弱く、また、固い物を落としたりひっかけたりすると表面が破れることがあります。

塩ビタイル・塩ビシート
強度と耐久性があり、店舗など土足の場所でもよく使われています。表面が強いので、角がとがったものを落としても傷つきにくいです。クッションフロア同様、色柄が豊富で、洗剤が使えるのでお手入れはラクです。

フローリング
オープンキッチンの場合は、リビング・ダイニングとのつながりでフローリングを選ぶ方が増えています。柔らかさや足触りは樹種や仕上げ方法により異なります。傷は比較的つきやすいですが、それも木の味わいとして気にされないという方も多いようです。水や洗剤には弱いので、お手入れは固く絞った雑巾で拭く程度になります。最近では汚れや水に強いタイプもあります。性能もチェックして選びましょう。

タイルや天然石
耐久性が高く硬い素材です。目地が汚れやすいですが、それも独特の味わいになります。水拭き、洗剤使用は基本的には可能ですが、表面がつるつるとしたものは濡れると滑りやすいので注意してください。ざらざらしている方がその点では安心ですが、拭きづらくなります。また、吸水性の高いタイルや大理石はシミや変色がおこりやすいです。特にテラコッタなどの素焼きのタイルは、油やコーヒーのシミがつきやすいので、水まわりには避けたほうが無難かもしれません。


また、リフォームでキッチンの位置を変える場合、基本的に床は全面張り替えとなりますが、キッチン本体交換のみの場合でも、キッチンサイズが違うと張り替えるケースが多いようです。張り替えが必要かどうかは、依頼先のリフォーム会社や建築会社に現場を見てもらい判断してもらうのもよいでしょう。

予算が限られていたり、キッチンだけは手入れの楽な床材にしたいときなどは、キッチンとダイニングの間に見切り材を入れて、キッチン部分の床だけを張り替えるという方法があります。リビングから見えない場所に見切りをいれれば、LDK空間の連続感はキープできるでしょう。

ほかにも、今の床材をはがさず、その上に新たな床材を重ねて張る方法もあります。この場合はキッチン部分の床の高さが数ミリ上がりますが、これも、段差をカバーする見切りを用いれば、つまづくほどの段差を作らずに仕上げることができます。

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最近のオープンキッチン人気で、キッチンの床もフローリングを使うケースが増えています



壁材選びも、色と素材がポイント

壁材を選ぶポイントは、床材と同様、「色と素材」です。キッチンの壁は汚れやすく、掃除がしにくい場所です。とくにコンロまわりの壁は油や調味料などが飛び散りやすく、すぐに汚れてしまうことも。
ここでは、コンロまわりの壁材に使われる主な素材と特長をご紹介します。

キッチンパネル
汚れに強い加工が施されたキッチンまわり専用のパネル形状の壁材です。洗剤で掃除ができるので汚れが取れやすく、また目地も少ないのでお手入れが簡単です。キッチンにあわせやすいようにさまざまな色柄が揃い、扉やインテリアの雰囲気にあわせて選ぶことができます。最近は明るい白系が人気のようです。

タイル
目地部分の手入れは大変ですが、空間に味わいを生み出す素材です。白やアイボリーなどの淡い色の無地は定番ですが、柄やテクスチャのあるものも使われます。色を2色使ったり、サイズ違いのタイルを組み合わせたり、小さなモザイクタイルで仕上げるのも素敵です。最近では汚れに強い目地材も出ています。チェックしておきましょう。

ステンレス
掃除がしやすい素材です。レンジフードがステンレスの場合は合わせやすく、“プロの厨房仕様”的な雰囲気をつくることができます。また、メタル調が好みで、リビング・ダイニングの家具の脚が金属製の場合や、モノトーンのシンプルなインテリアなどは、オープンキッチンにしても違和感なく全体をコーディネートできます。


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 お手入れが簡単なキッチンパネル

そして、コンロまわりの壁は意外と面積が大きくて目立つので、色を選ぶときには「アクセントにするのか、全体の色に馴染ませるのか」を最初に考えておきましょう。

コンロまわりの壁をアクセントにした場合は、その他の壁の色は白を用いるのが無難だと思います。というのは、キッチン空間の中に、扉の色・床の色・コンロまわりの壁材の色と、すでに3色が入っているので、それ以上に色が入るとコーディネートが難しくなるからです。


キッチン扉を選ぶときの注意点は?

床と壁材を決めた後にキッチン扉の色を選びたい場合は、床や壁の素材サンプルをショールームへ持参し、色合わせしながら選ぶとよいでしょう。
床と壁材を交換しない場合は、キッチンの扉の色を中心に決めていくことになると思いますので、ショールームでキッチン扉材の色見本をもらい、自宅のキッチンで色の見え方をチェックしてみましょう。

扉の色選びで知っておきたいのが、床・壁・天井など周囲の色や、照明と自然光の入り方で色の雰囲気が変わるということです。照明なら「蛍光灯か白熱灯か」といった光源の違い、自然光なら「キッチンが北向きか南向きか」といった設置の方角や「窓の位置・大きさ」で光の強さと色が変わるため、ショールームで見たときと実際の空間で違う印象を受けることがあります。

さらに、扉の仕上げ方法でも印象が変わることがあります。マット仕上げの場合はあまり問題ありませんが、鏡面仕上げや化粧シート張りなど艶がある仕上げは光を拾いやすく、周囲の色が扉に写って見えることも。とくに壁や床の一部が濃色だったり、木目などの模様が強いと、その色柄が写り込みやすくなります。このように、色は周囲の環境などさまざまな条件で違って見えるので、扉材を選ぶときによく確認しておきましょう。

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艶のある仕上げの場合、周囲の光や色の影響を受けて、色の雰囲気が変わることも



セオリーに縛られ過ぎず、好きな色&素材を選ぼう

最後に、色を上手にコーディネートする方法をいくつかご紹介します。

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扉の色を114色も揃えたキッチンもあります。自分好みで、床・壁などインテリアにもぴったり合う色を見つけてみましょう

フローリングの木目には、キッチン扉は無地で塗装されたものがコーディネートしやすいです。木目のフローリングと木目のキッチン扉を組み合せるときは、色をきっちりと揃えることは難しく、微妙な色の差があると引き締まりのない(ぼんやりとした)印象になってしまいがちです。

例えば床の「水平面」は明るい色、扉の「垂直面」は濃いめの色というように、ルールを決めてメリハリをつけると、上品にまとめることができます。

フローリング材が明るい色ならキッチンは濃い色を選び、反対にフローリング材が濃い色ならキッチン扉は明るい色を選ぶと良いでしょう。


ここまで、より美しく快適なキッチン空間をつくるための床・壁材、そしてキッチン扉選びのポイントをご紹介しました。どこから選べばいいのかわからない…という方に参考になれば幸いです。
せっかくのリフォームですから、自分が好きな色や素材を選ぶことが本来は一番大事だと思います。いくつかの方法を参考にしながら、それに縛られ過ぎず、お気に入りのキッチンをつくりあげていただければと思います。


【関連情報】
自分らしい色をみつける



更新日:2012年04月20日

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