アイドルマスター シンデレラガールズ
会員数130万人を突破して絶好調のアイドルマスター シンデレラガールズ
シンデレラガールズはそのソーシャルゲーム版ですが、実はこれが元のゲームとは全く違う作りになっています。プレイヤーはプロデューサーとなってアイドルを集め、育てていくのが目的です。アイドルを集め、というところで元になってるアイドルマスターとは大分違う感じですね。そうなんです、シンデレラガールズでは100名を超えるアイドルが登場し、それをどんどん集めていってゲームを進めます。
ゲーム中、プレイヤーはLIVEバトルという形で他のユーザーと勝負をします。LIVEバトルでプレイヤーに関与できることは、手持ちのアイドルの中から誰を戦わせるか、ということだけです。ですから、よりステータスの高いアイドルを集めたり、アイドルをレッスンなどで育てることで勝利を目指します。
この子が欲しい
アイドルにときめいたら、それはもうただの画像ではなくなっている証拠かも。
しかし、新しいレアアイドルが発表されて、それを手に入れるためにお金を払う理由として、この画像が欲しいなあ、とか、ステータスが高くていいなあというのは、少し違うかもしれません。お金を出す多くのユーザーの感覚は「この子が欲しい」というのが近いのではないでしょうか。
アイドルを手に入れて、レッスンをして、LIVEバトルで戦わせて、そういう体験を通して、ユーザーはただの画像だったアイドルと関係を作っていきます。そして、その関係こそが価値の源泉で、ユーザーのイマジネーションの中でただの画像がアイドルといして強い存在を持った時、画像は別の意味を持ちます。
シンデレラガールズには特訓というシステムがあります。同じアイドルがダブった状態でその2人を掛け合わせるとよりステータスの高い1人のアイドルになるという仕組みです。特訓すると、絵柄も、例えばもともと私服姿だったのが、アイドルらしい衣装になるなどの変化が起こります。そこでプレイヤーが、この子のもっと輝いた姿をひき出したい、そして我がチームのリーダーに、なんて思うようになれば、そのためにお金を払うこともあるでしょう。
つまり、ユーザーとゲームとの関係性こそが価値の源泉で、その関係がユーザーの中で深くなればなるほど、ただの画像はただの画像ではなくなり、場合によっては数万のお金を投入するほどの商品になり得るのです。
こういったデータへの価値づけの方法論というのは、ソーシャルゲームだけに限った話ではありません。そして、どうやって価値をつけるかは、どんなゲームが作られるかに直結していきます。