祇園の新星リストランテ「245」、誕生
245という数字が目印
花見小路といえば京都の中の京都・祇園のど真ん中を南北に貫くメインストリート。夜ともなれば、ほんのり灯るぼんぼりに照らされた石畳と町並みを目指して全国から観光客が集まる、知らぬ人のない通りでしょう。この花見小路を四条通からしばらく上がって(北上して)、骨董通りとして名高い新門前通を右に折れると、左手に遠くからでもわかる「245」という数字が際立つユニークな看板が目に入ります。
実はここは東山区 中之町(新門前通)の245番地。今回はこの地に2011年の、ちょうど245日目に当たる9月2日に開店されたイタリア料理「リストランテ 245 祇園」をご紹介しましょう。
吉岡 正和シェフ
シェフは大阪ご出身で、京野菜イタリアン「カノビアーノ」の京都店で長年スーシェフ、後にシェフを務められていた吉岡正和さん。三条店から江坂店に移られ、そこで1年半シェフとして腕を揮われた後、3ヶ月間のヨーロッパ武者修行を経て、この祇園で満を持して独立開店を果たされたのです。
「245」の外観
新門前通に面した店構えは、とてもイタリア料理店とは思えない白木の格子戸。祇園の町家ならではの格子戸を開け、その奥のタタキの先の、店内がすべて見渡せる全面ガラスのドアを入ると、透明なガラスの床の下に戦時中に掘られた地下壕を利用したワインセラーが透けて見えるというサプライズが待っているのです。
カウンター席
ダイニングスペースはベージュとブラウンを基調としたシックでモダンな内装で、通常料理をいただけるのは、左手に並ぶオープンキッチンのカウンター。そして、現在はまだ使われていませんが、そのカウンターの横をすり抜けて、右奥に行くと坪庭の見える個室もあります。
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野菜たっぷりのコース料理を御紹介していきます。