株価1.8倍の上昇力
同社は今年2月25日にご紹介しました。2月の株価は212,000円(1:2の分割考慮)程度でしたが順調に値上がりし、9月30日には394,000円まで上昇約1.8倍になりました。喜んで頂いたのではないでしょうか?同社は10月から1:2の株式分割を行っております。一時70万円を超えていましたから株価が半分になって買いやすくなりました。今後も業績の向上、株価上昇、株式分割といった好循環が期待できるのではないでしょうか?「MR君」が業績牽引
10月26日に中間期決算の発表があり、順調な業績動向が確認できました。国内の医者会員数は+8,000人の21万3,000人と順調に増加しています。また売上高は前年同月比+24.3%の85億2400万円と従来予想を5億円上回り、営業利益は同+31%の34億8700万円と予想を2億円上回りました。通期決算にも上方修正の期待が高まります。こうした好調の背景には何があるのでしょうか?まず「MR君」の好調が上げられます。同社資料によれば医師の医療情報収集における時間はネットが39%、学会・研究会・医学雑誌等が44%、MRは17%に過ぎません。一方、製薬会社の営業コストはMR関連費用が約92%を占めています。こうした背景が「MR君」の使用頻度を高めているのです。
有料である既読メッセージ数の推移を見ても12,271と5年前の3,892と比較して4倍以上になっています。また製薬会社も「MR君」の利用の予算を上げています。大口クライアントを中心に利用が拡大しておりトップ5で見ると対前年同期比の平均売上高は3割以上増加しているのです。現状の利用企業の売上は約2.4憶円ですが、MR君以外のコンテンツの高付加価値化、配信先医療機関の増加、製薬会社統合等で規模の増大による採用品目の増加もあり、従来の1社当たり5億円と見ていた上限を8~10億程度まで高まると見ています。今まで新規開拓中心で来ていましたが、今後は深耕開拓をしっかり行うことで成長の手ごたえを感じているようです。
さらに追い風が吹いています。業界225社が参加する業界の自主規制団体「医療用医薬品製造販売業構成取引協議会」は来年4月よりMRの医者への接待に関する厳しい自主規制ルールを導入します。飲食は5000円の上限、2次会やゴルフ禁止など製薬会社と医療関係者の癒着を防ぐための措置です。製薬会社は事実上MRに対し予算の振り分けが出来なくなり、一層「MR君」の重要性が高まってきます。