男の子育て/イクメン・父親の育児

パパスイッチ、オン! イクメンの育て方(2ページ目)

先輩パパたちに「はじめて自分が父親になったことを実感した瞬間」を尋ねてみると、「抱っこしたとき」「パパって呼ばれたとき」など、子どもの存在を五感で体感したときというきっかけが多いんです。頭で考えることよりも、体で感じることのほうが大事なんですね。だから、パパのスイッチを入れるために最初にすべきことは、理屈のスイッチをオフにしちゃうことなんです。

執筆者:おおた としまさ

「パパ育て上手」は「褒め上手」

パパと赤ちゃん

イクメンへの道は、急がば回れ

子育てをラクにするお役立ちグッズはたくさんありますが、「パパロボット」ほど便利な子育てサポートグッズ(失礼!)はありません。パパを上手にイクメンに育て使いこなすことは、今や賢いママのマストスキルといえるでしょう。

ただし、パパは最初から何でも上手にできちゃうわけではありません。たどたどしい手つきを見ていると、「自分がやったほうが早い!」なんてもどかしくなってくるかもしれませんが、そこで「もっとテキパキおむつ換えてよ!」とか「早く寝かしつけてよ!」などと、いちいちダメ出しをしてしまってはいけません。パパとしての自信を失い、せっかくONになったパパスイッチがまたOFFになってしまいます。

ご面倒をおかけしますが、おむつ替え、ねんねなど、一つひとつのプログラムをインストールしていかなければならないのです。

そのためには、下手なところをけなすより、たまたまうまくできたところを褒めてあげるほうが得策です。ある程度の自己流も認めてあげましょう。

これって子育てと全く同じです。子育ての予行練習だと思って、パパ育てにもチャレンジしてみてください。

「パパ育て上手」は「甘え上手」

夫婦

責めるのは逆効果。上手に甘えるのが効果的

そうはいっても、仕事が忙しくなったり、お疲れ気味だったりで、パパロボットが期待通りの働きをしてくれないこともあるでしょう。そんなときにイヤミを込めてパパを責めるようなことを言ってしまっては、パパのやる気をますますそいでしまいます。

「大変なのもわかるけど、もうちょっと頑張ってほしいな」というときは、「責める」よりも「甘える」ほうが効果が期待できます。「これをやってくれたらすごく助かるんだけどな」などと、お願いしちゃうのです。
ここぞ、結婚して以来長年温存してきた(?)「女子力」の見せどころです。

「私がご飯を作っている間に、そこにある洗濯物をたたんでおいてもらえると助かるな。協力して早く家事を終えて、晩酌でもしましょうよ」などとニンジンをぶら下げるのもいいでしょう。「やる気はあるけど、何をしていいのかわからない」という新米パパにも、同様の方法が有効です。

「何をすべきか自分で考えなさい!」なんて突き放した言い方をするママもいるようですが、よほどマゾ気質なパパでなければ、そんな言い方をされて奮起するはずもありません。

上手に甘えるふりをしつつ、何をすべきか明確に指示を与えてあげるのが賢いママ。そうするうちに、パパ自身、段々とすべきことがわかってくるものです。子育てもパパ育ても「急がば回れ」なのです。


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