美術館/テーマ別おすすめ美術館

マンガの美術館(3ページ目)

子どもも大人も、みんな大好き、世界中からも愛されている日本のマンガ。その歴史や源泉を辿ると、はるか昔、平安末期の頃の「鳥獣戯画」までたどり着きます。そんなマンガにまつわる美術館のなかでも、オススメをご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

京都国際マンガミュージアム(京都府)
~古都の中心にあるマンガ専門ミュージアム

元小学校が美術館に 中央にいるのはマスコットキャラクター マミュー

元小学校が美術館に。 中央にいるのはマスコットキャラクター マミュー

2011年現在、約30万点ものマンガを収蔵している京都国際マンガミュージアムは、日本が誇るマンガ文化の収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査研究及び事業を行っています。新しい京都の名所として、国内外から多くのマンガ好きの人々が訪れています。
メイン展示

メイン展示

メイン展示では、「マンガってなに?」というテーマで、マンガの歴史だけでなく、マンガの分類(青年誌、少年誌、少女誌などマンガの対象別に雑誌やジャンルが分かれているのも日本の特長だそう)、マンガの作りかた、コマ割や擬音などのマンガ特有のお約束などなども、きちんと展示、解説がされています。

じっくり見て行くと、いままでなんとなく読んでいたマンガも、作者がなにを見せたがっているのか、など、さまざまな意図がわかってきます。
メイン展示

圧巻のマンガの壁 その数はなんと5万冊

1970年代から現在にいたるまでのマンガが、館内の壁に広がる全長200メートルにわたり配架されている「マンガの壁」は圧巻、その数なんと5万冊とのこと。また、単行本だけでなく過去のマンガ雑誌そのものを閲覧できるコーナーや、アメリカやフランス、アジア各国語に翻訳された日本のマンガを閲覧できるコーナーも。

また、ミュージアムは、閉校した小学校の校舎(1929年建造、一部除く)をリノベーションしたもの。1階の元校長室には、小学校時代から活躍していた大時計がコチコチと時を刻み、元は学校のグラウンドだった場所には芝生が敷き詰められ、広々とした憩いの場となっています。レトロモダンな雰囲気が心地よいです。
ミュージアムショップにはオリジナルのはがきも

ミュージアムショップにはオリジナルのはがきも

そして、カフェの壁にはこのミュージアムを訪れたマンガ家たちのサインが。宮崎駿や、大友克洋などにも影響を与えたフランスの漫画家、メビウスなど大御所作家のサインもありますので、かならず立ち寄りたい場所です。

<DATA>
住所:京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校) 
TEL:075-254-7414
開館時間:10:00~18:30(入館は17:30まで)
入場料:大人:800円、大高生:300円、小中生:100円(特別展は別途特別展観覧料が必要)
休館日:水曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始、メンテナンス期間
公式サイト

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