結婚したくなる女性の条件って? 恋愛と結婚は違う
結婚したくなる女性って?
「そろそろ、結婚しないの?」
少し前に、年上の男友達に質問をしてみた。彼は30代前半で、3つの会社を経営する社長さん。友達だからそんな目で見たことはなかったけれど、考えてみたら世間でいう「条件のいい男」なのかも。既に都内にマンションを買ってクルマも持っているし、英語が堪能で学歴も文句なし。
「何年か前に婚約までしたけど、同棲してみたら結婚は無理だと思って、別れちゃったんだよね。やっぱり恋愛と結婚は違うよね…」
<目次>
なぜ彼女が「条件のいい男」に選ばれなかったのか?
あなたの気遣い、彼には価値観の違いを感じさせるだけかも
彼が彼女と結婚できないと思ったのは、好きだけど生活感や価値観が合わないからという理由だった。
3つの会社を経営しているぐらいだから、彼は超多忙。仕事だけではなく、お客さんの接待などで帰宅が深夜になることもしばしば。
それでも彼女は、少しでも彼と話をしたいからといって彼の帰りを待っていたのだという。でも彼は、彼女に気を遣わせてしまうのが悪いから先に寝ていてほしかったし、仕事で疲れているんだから寝かせてほしかった…。そんなことからズレが生じて、別れてしまったらしい。
私は女だけど、彼が結婚できないと思う気持ちには共感できた。実は、私の父親も2つの会社を創業しているので、経営者をはじめとする条件のいい男が、選びたくなる女性像を知っていたから。
結婚したくなる女性って? 経営者など、条件のいい男の恋愛傾向とは
もしその問いに正解があるとするなら、「相手の立場を理解した上で行動ができる女性」が答えだと思う。条件のいい男は普通の男性に比べて、背負っている責任が重いことが多いから。例えば、部下や社員がいる場合があるけど、社員が真面目に働かなくてもお給料は毎月払わなければいけないし、部下がミスをしたら責任をとらなければいけない。それが、条件のいい男の立場。部下や社員がいるということは、部下や社員の家族の生活まで背負っているということだから、自分自身が独身であっても、完全に自由でいられるかといったらそうじゃない。彼ができたら、恋愛が一番になってしまう女性とは根本的に立場が違う。男には、恋愛よりもっと大事な事情が沢山あるのだから。条件のいい男と結婚したければ、そのことを理解する姿勢を持って、一緒にいるときは何歩でも彼に譲るようにしていくことじゃないかなと思う。疲れて帰ってきたら家ではゆっくり休ませてあげようとか、文句があっても彼が家でストレスを溜めないように、ここは我慢しておこうだとか。負担にさせないどころか、優しさや癒しも与えられる女性になること。それができれば、いい男は絶対に離れないと思う。
「条件のいい男」との結婚生活の実態とは
そういえば私が幼稚園の頃、ジュース1本も買えないぐらい、家にはお金がなかった記憶がある。でも父が頑張ってくれたおかげで、物心ついた頃にはお金がないと思ったことがなかった。私立の学校にも通えたし、ブランドバッグも外車もあった。母親も東京の美容クリニックに通わせてもらっていたし…。たしかに、世の女性たちが憧れそうないい生活はしてきた。だけど、母が苦労しなかったわけでは決してない。長女の私がよく覚えているのは、父が弟たちと遊ぶ約束をしていたのに、どうしても外せないお客さんとの打ち合わせが入って、約束を守れなかった日のこと。弟は泣きながら父を責めて、母はそれをなだめるしかなかった。それでも父はどうしても打ち合わせに行かなきゃいけなかった。会社も軌道に乗る前だったし、父は家族だけでなく社員さんたちの生活も背負っている。何千万の仕事と弟の約束を天秤にかけたら、仕事をとるしかなかった。
そんなことは、日常茶飯事だった。母は子供と父の間に挟まれて、どうにもできない状況に耐えていた。そして、いつも父のフォローに回って「あなたのパパはすごい人なのよ」と、子供たちに伝えていた。
うちは経営者だったけれど、条件のいい男と結婚するには、いい生活との引き換えに苦労しなければいけないことはいっぱいあると思う。お医者様の奥さんを知っているのだけど「いつ患者さんの容態が急変して主人が呼び出されるかわからないから、眠りが浅いのよ」と言っていたし。
結婚したくなる女性になろう! 理想の結婚を手に入れるために
彼にあなたの人生を支えてもらおうと思っているうちは難しい!
「自分が苦労したくないから条件がいい男と結婚すればなんとかなる」と、思っている女性は多いみたいだけど、実際、そんないい話は有り得ない。条件のいい男の奥さんは、いい生活ができて綺麗にしていられるから、一見、苦労がなさそうに見えるかもしれない。だけど本当のところは、誰よりも苦労している。ただそれを、旦那さんの立場を守るために、誰にも見せていないだけなのだ。
理想の結婚は、夢物語じゃない。だから、自分が相手のことまで幸せにする気持ちを持っておきたい。どんな相手と結婚することになっても、この方法が、幸せになるためのいちばんの近道ではないだろうか。
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