マレーシア/マレーシア基本情報

マレーシアのエリアガイド

ジャングル探検、贅沢なビーチリゾート、高級ブランドショッピングまで。驚くほど多彩なマレーシアの魅力をたっぷりお伝えします。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

マレーシア七変化。エリアごとに姿を変える

ランカウイ、ペナン、マラッカ。これらの名前を知ってはいても、この3都市がマレーシアにある、ということを知らない人は、意外に多いのではないでしょうか? 「マレーシア」という国名よりも、都市や島の名前のほうが有名な国、それがマレーシアの大きなひとつの特徴です。

その理由として考えられるのは、マレーシアの魅力が驚くほど多岐に渡っていること。ブランドショッピングが楽しめる大都会クアラルンプールから、自然あふれるボルネオ島、ゴルフ好きにはたまらない高原リゾートのキャメロンハイランド……。そのどこを体験するかで、マレーシアの表情はまったく違って見えるはず。

日本よりもひとまわり小さい33万キロメートルに秘められた多彩な魅力。その見どころをクアラルンプールとクアラルンプール周辺、マレー半島西海岸、マレー半島東海岸と内陸部、マレー半島南部、ボルネオ島の5つのエリアに分けて紹介します。

クアラルンプールとクアラルンプール周辺

マレーシアの首都クアラルンプールは、高層ビルが立ち並ぶ都会。とはいっても、きらびやかなブランド通りの先には騒々しい屋台街があったり、清潔な路線バスの扉からは、車掌さんが行き先を怒鳴っていたりと、やはりアジア。洗練された都会の空気とアジアの熱気が共存している街です。

クアラルンプール周辺には、標高が高いため年間気温が8~24度と涼しく、避暑地として親しまれる高原リゾートがあります。キャメロンハイランドには見晴らしのいい茶畑やイチゴ農園、ゲンティンハイランドには30以上のアトラクションがある遊園地やカジノ。大人も子供も楽しめるリゾートです。

クアラルンプール

ペトロナス・ツインタワー

2対のビルをつなぐ41階のスカイブリッジは、一般の人も通行可

クアラルンプール

高層ビルと木々の濃い緑が共存するクアラルンプールの街並み

シンボルであるツインタワーは、2つのビルが対になったタワーとしては世界1位の高さを誇ります。ライトアップされた姿は、まるで闇夜に浮かぶお城のよう。ショッピング派は、ブキビンタン通りでブランドショップをひやかしてもよし、チャイナタウンで雑貨を物色するもよし、インド人街でサリーやパンジャビなどの民俗衣装を購入するもよし。歩き疲れたら、同じくブキビンタン通りに立ち並ぶ足もみマッサージ屋でひと息つきましょう。料金は約2,000円(1時間)で、急所をぎゅうぎゅう刺激してくれます。ただ、おしゃべり好きのマレーシア人、「どこから来た?」「日本人?」と質問攻めにしてくるので、あまり眠れません。

 

ポート・ディクソン

ホテル、アビリオン

ホテルアビリオンの客室はすべて海に面した水上シャレー

クアラルンプールから1番近いビーチ。魚の見える透明な海ではありませんが、ゆったりと広い砂浜では地元の家族づれが楽しそうに遊んでいます。宗教上の理由で肌を露出しない彼らは、洋服を着たまま波とたわむれていて、その姿が異国情緒をかきたてます。海辺に面したホテル、アビリオンの客室はすべて水上シャレー。水平線に沈む夕陽が見事です。

 

クアラ・セランゴール

セランゴール、ホタル観賞船着き場

ホタルの川の船着き場。真っ暗でほとんど何にも見えず

1年中ホタル鑑賞ができるクアラ・セランゴール。クアラルンプールから車で1時間半、山道を抜けたところにあります。泥水のような、決して綺麗とはいえないセランゴールの川に、なぜ何万匹ものホタルが生息するのか不思議ですが、ここの光景は圧巻。渡し船のような小船に乗って川を進むと、岸辺には見わたす限りのホタルの輝き。まるで呼吸を合わせているかのように、同じ速度でフワッフワッと光るのです。その輝きの量があまりにも多いので、思わず本物ですか……?口走りそうになると、船頭さんが船を岸辺に近づけ、飛び立つホタルを間近に見せてくれます。

 

キャメロンハイランド

ボーティー農園

広大なアッサム種紅茶の茶畑、ボーティー農園

ザ・スモーク・ハウス・ホテル

スモークハウスのリビング。革張りの椅子などイギリス風の家具で統一

リタイア後のロングステイ先として注目を集めるマレーシア。ペナン、クアラルンプールに並んで人気なのが、ここキャメロンハイランドです。標高が高いため、比較的に涼しい高原リゾートで、ゴルフ場や和食処もあります。見どころは、まぶしい緑の茶畑が一面に広がるボーティー園。海抜1524メートルの広大な茶畑で、年間60万キロの茶葉が収穫されており、これがマレーシアの主要なお土産になっています。この茶畑、元をたどればイギリス統治時代のなごり。統治国の文化を自国の名産とし、世界に通用するブランドに育てたマレーシア人のたくましさ、アッパレです。可愛らしいイギリスの建築スタイルを模したホテルが人気で、ザ・スモークハウス・ホテルにはイングリッシュガーデンや暖炉があります。

 

ゲンティンハイランド

大人はカジノ、子どもは遊園地と、地元の家族連れやカップルに人気の行楽地。マレーシアで唯一の公認カジノは、ルーレットだけでも数10台あり、ゲームの種類は豊富。24時間オープンしているので、ギャンブル好きは眠れない夜になりそうです。ちなみに地元では、ゲンティン頂上付近にある巨大な岩を見ると運が逃げる、と信じられているので、ゲン担ぎをしたい人は見ないように。ホテルは豪華なものが多く、高原リゾートを満喫できます。
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