散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

パンダ、喫茶店、トンカツの発祥地である上野を歩く(3ページ目)

上野動物園に初代のパンダ、カンカンとランランがやってきたのは1972年。それから時が流れ、今回はシンシンとリーリーがやってきて、大人気になっている。日本で初めてパンダが公開された上野には他にも日本初というものがいくつかある。今回はそんな発祥の地としての上野を歩いてみることにした。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド


日本初の喫茶店は総合娯楽施設?

さて、お次は「喫茶店発祥の地」。上野公園を出て上野広小路を南に進むと、三洋電機ビルがある。この一角に「喫茶店発祥の地」という碑がある。
このときは、幸運にも行列はなかっったが、いつもは行列ができている。

どら焼きで有名な和菓子屋さん「うさぎや」


そこへ向かう前に和菓子屋の「うさぎや」さんの前で、「ちょっといいですか」と聞くT女史。頷くと、吸い込まれるように店内へ。どら焼き(180円)を買っていた。

喫茶店といってもビリヤード台などが置かれた総合レジャー施設といったところだろうか。

明治21年にこの地に喫茶店ができたという記念碑

明治21年、この場所に日本初の喫茶店があったという碑。200坪の敷地に五間と八間の二階建ての木造洋館だったそうだ。

碑によれば、トランプ、玉突き、クリケット、碁、将棋といった遊戯から、硯に便箋や封筒もおき、更衣室、化粧室、シャワー室まであったそうだ。さらに内外の新聞や雑誌あったそうで、喫茶店というよりも総合娯楽施設だったようだ。明治時代の上野は最先端の町であり、ここから様々な文化が発信されていた。そして、トンカツもここ上野が発祥なのである。

というわけで、次ページではトンカツをいただく。
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