2本足で立つ三角の家
1. 環八の歩道と路地の角地に建つ。 2. 外壁はコンクリートにモルタル左官仕上げ。 3. コンクリート壁と有孔折板とガラスブロックのシンプルな表情の外観。 4. 路地側から見るとガレージの抜けが分かる。 背後の隣家に接する側は片持ちになっている。 |
夜でもトラックの行き来が絶えない環八沿い。その一画に明るいグレーの楔型の小さな建物が建っています。ここは田園調布からほど近く目の前に6車線の広い空間が広がる立地です。さらにその先は学校のグランドなので空が広い。「マッシヴな石の塊のイメージ」と森さんが表現したこの家は一見窓が無いように見えますが、壁に取り付けた金属製の折板の奥にガラス窓があり、ここから室内に光を採り込んでいるのです。この丸い穴の空いたフェンスは歩道からの視線を遮りながら住民のプライバシーを守り、直射日光を柔らかく拡散させる役割もあるのです。
◆建築家プロフィールと建築データ