「名作椅子」は、選ばれるにふさわしい「デザイン」がある。
「椅子」は、私たちの暮らしの中で欠かせないモノのひとつ。私たち人間は日々の暮らしで家の中はもちろん、車・電車、オフィス、学校、レストランなどあらゆるシーンで、イス・ソファやベッドなどものを含めると一日の70~80%近くの時間で「座る、寝る」系家具のお世話になっています。
なかでも「椅子」はダントツの必要品。
また、人の身体の部分と同じ呼び名(背、肘、脚、座、背)を持つ椅子は、人に一番近い道具のひとつとも言えます。
椅子の名称
世界中には数えきれない椅子がデザインされ、商品化され、人々が使用しています。とくに19世紀末から約100年間の近代においては、あの産業革命から………あっ、こんなことを語りだしてしまうと、かなりマニアックなお話になるので、省略。
ここに一枚の画像があります。
1960年、ケネディーとニクソンのアメリカ大統領選挙討論会TV放送中継の映像画像です。興味のある方は、ちょこっと長いですがご覧ください。
この会場で使用された「椅子」はまさしく、椅子の中の椅子「The Chair」。
おそらく、会場でどの椅子を使おうか?…と、担当者は相当悩んだに違いありません。まだ白黒のTV放送の時代、皆が固唾をのんで観る選挙討論会、世界中の様々な椅子の中から歴史の舞台に登場するんですからね。
この椅子は、選ばれるに相応しいデザインがあり、羨望の椅子、つまり名作椅子呼ばれる逸品の椅子なのです。
とにかく、椅子は私たちの暮らしの中で欠かせない存在であり、様々な椅子がこの世の中にはあるのです。そして、「名作」と呼ばれる椅子も数多く存在する。その中から、自分にピッタリくる一脚を選ぶとなると、悩んでしまう。
そんなひとの為に世界中でデザインされ名作と呼ばれる椅子を国や地域別にわかりやすくご紹介するのが、「名作椅子入門」。
服や器のように自分らしい一脚の椅子を手に入れて豊かな暮らしを、と願うあなたに読んで頂きたい。
「かもめ食堂」の椅子。
先ほどのケネディーで登場した椅子は、北欧デンマークの椅子。北欧と言えば、ムーミン、サンタクロース、ボルボ、オーロラ、白木家具…風光明媚で自然にかこまれ、ゆったり、シンプルな暮らしのイメージがありますね。
テキスタイル(布)では色鮮やかで大柄、ハッキリとした感じ。そう、カラフルな色使いでファッション、インテリア、バッグ、生活雑貨などを取り扱うブランドのマリメッコは、フィンランドデザインです。