運動不足を解消したいビジネスパーソンにとって、平日の仕事帰りに運動をする時間を取るのはなかなか難しいこと。「仕事の時間は長いのに……」と嘆く前に、仕事時間をうまく利用して運動習慣にしてしまいましょう。運動に対する考え方と行動が変化すると、身体にも変化が現れます!
30分の早起きで運動時間を確保する
少しの余裕が運動習慣への第一歩
自宅を出る時間をいつもより30分早めると、最寄り駅までバスを利用している人は自転車で、自転車を利用している人は歩いて駅に行くことができます。一駅分歩くのは、立派なウォーキング運動。
歩くときはぜひ歩数計を準備しましょう。歩数計は数値が目に見えるので、目標を持ちやすく、ウォーキングへのモチベーションを持続させやすいという利点があります。1000円程度のものから高価なものまでありますが、ジムの会費と思えばずいぶんお得。また運動をすることは脳の活性化につながるといわれており、出勤前に歩くことは、仕事の効率を上げる意味でも、とても理にかなったエクササイズといえます。
移動と運動が一度にできる電車通勤
身動きできないほどの満員電車でなければ、つり革につかまって軽くつま先上げの運動を行ってみましょう。10回を1セットとして、2~3セット行えばふくらはぎのトレーニングになります。つり革を持った手を引き寄せるように行うと、腕や背中、肩もあわせて鍛えられます。ふくらはぎは「第2の心臓」ともいわれている重要な部位。ミルキング・アクション効果といって、末端まで流れる血液を心臓に戻すポンプ作用があります。足のむくみ対策としてもいい運動になります。
上り階段はヒップアップへの近道
階段を使うと足が引き締まります
駅構内にエスカレーターと階段があれば、距離が長くても階段を選択。上り階段では普通に上るだけではなく、ステップを踏み外さないように気をつけながら一段飛ばしで軽快に上ると、より強度の高い運動になります。ここで重要なのは、使っている筋肉を意識するということ。太ももやお尻を意識しながら階段を上がるとヒップアップと筋力アップにつながります。逆に階段を下りるときは、腿をいつもより高く上げながら一段ずつ下りると太ももの前側と腹筋が鍛えられます。
ランチタイムは食事と運動
通勤時間以外にもまだある細切れ時間。ランチタイムも食事と一緒に運動習慣にしてしまいましょう。外食する際には、いつも通う近場のお店ではなく、いつもより徒歩5分遠いお店を選択したり、開拓することも楽しいですね。これで往復10分のウォーキング時間が確保できます。また食後のコーヒーが欠かせないという人は無糖のものを選びましょう。カフェインは脂肪燃焼作用の効率を高めることがわかっており、さらに午後からの眠気覚ましにも最適です。紅茶、緑茶にもカフェインは含まれますので、コーヒーが苦手という人は別のものでも大丈夫です。