住宅リフォーム/リフォームのトラブル・失敗

その都度損する!継ぎ足しリフォーム失敗事例(2ページ目)

ガイドYuuが何度も出会ってきた、継ぎ足しリフォームで費用が高くついたり、仕上がりが汚くなったりした家。そんな継ぎ足しリフォームの失敗事例とその対策、リフォーム成功の秘訣をご紹介します。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド


まるで道路工事?継ぎ足しリフォームでツギハギになった家も

豪華なシステムキッチンを入れたのに、床の段差解消工事のために移動せざるを得なかった例も。もちろん費用が掛かった。

豪華なシステムキッチンを入れたのに、床の段差解消工事のために移動せざるを得なかった例も。もちろん費用が掛かった。

リフォームをするキッカケは4つあります。

【1】修繕のリフォーム
台風で瓦が飛んだ、雨漏りがしたといった壊れた部分を修理するリフォーム。

【2】メンテナンスのリフォーム

防蟻工事や外壁塗装といった家の健康を維持管理するためのリフォーム。

【3】人のライフサイクルの変化に伴うリフォーム
成人して独立した息子の部屋が空いたので活用したい、年齢的にバリアフリーにしたいといった人の成長・加齢による変化に伴うリフォーム。

【4】グレードアップのリフォーム

家を建てた時より社会的地位も上がり、経済的にも余裕ができたので、もっと快適に暮らせる家にしたいとか、もっと人を呼んでも恥ずかしくない家にしたいという欲求を満たすリフォーム。

この4つのリフォームは、時期も場所もバラバラに発生します。これらを思いついた時、発見した時、その都度リフォームをしていると、継ぎ足しリフォームの失敗が起こりやすくなります。

例えば、外壁塗装なら1回でまとめて塗ればキレイに仕上がります。しかし、昨年はあっちでキッチン交換時の換気扇移動のために壁の補修をして、今年はこっちで雨戸の交換のために壁の補修をして、とバラバラにやってしまえば、何度も外壁に手を入れることになり、費用は割高に、仕上がりもツギハギの道路工事のように汚くなってしまうのです。

 

10年~20年単位で計画、まとめてリフォームが成功のコツ

このような失敗を防ぎ、リフォームを成功させる秘訣は、計画の立て方とリフォームのまとめ方にあります。

このような失敗を防ぎ、リフォームを成功させる秘訣は、計画の立て方とリフォームのまとめ方にあります。

効率よくリフォームするポイントは3つあります。1つめは上記の【1】~【4】までのリフォームの時期をあわせること、2つめは関連工事はできるだけまとめること、3つめはこの先10年~20年単位で計画することです。

建築工事は意外なところで絡みあっています。その部位だけで考えるのではなく、隣の部屋とどう絡むか、1階全体ではどうかなど、家全体についてトータルで考えていきましょう。

関連工事をまとめることで得られるメリットには、工事の効率化によりムダな費用が掛からないこと、工期が短縮できること、仕上がりが美しくなることなどがあります。水まわりリフォーム、外壁が絡むリフォーム、足場を使うリフォームなどは、まとめ工事でのメリットが大きいので、シッカリ計画していきましょう。

そして何より、今そのリフォームをすることで5年後に無駄が出ないか?10年後も快適に暮らせるか?長期スパンで計画することが大切です。我が家のリフォームのタイミングを見極めるライフサイクル表と、足場が必要なリフォーム工事のリストは下記でご紹介していますのでご覧下さい。
■家のライフサイクル表でリフォーム時期を見極める
■足場が必要なリフォーム! まとめればおトク

 

【関連記事】
■外壁塗装と一緒にやっておきたいリフォーム
■そんなリフォームは損をする
■築10年目にやっておきたいリフォーム


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