食と健康/マクロビオティック・ベジタリアン

日本から世界へ発信 マクロビオティックとは?(2ページ目)

世界の著名人やスーパーモデルたちが、健康と美容のために実践し、日本でも関心が高まっている「マクロビオティック」。実は発祥の地は日本で、伝統食をベースにした食養生です。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

マクロビオティックの食事の特徴

「マクロビオティック」の食事法をごく簡単にまとめてみました。

1.身土不ニ
時分が生きている土地でとれる旬のものを食べることにより、その土地と季節にあった健康な体をつくる
2.一物全体
食べ物は全体として調和し、不要なものはない。玄米や麦等の穀物穀物や未精製の砂糖、塩、野菜の皮、アク等も,できるだけ丸ごと命を大切にいただく。

3.穀物菜食
穀物と野菜、芋、豆、海藻類を中心とした食事。比率は主食が5、副食の
野菜や海藻が3~4、魚介類が中心とする動物性は1程度が目安。

4.陰陽の調和
「陽」は収縮していく求心的なエネルギーで,カラダを温める働き。「陰」は拡散していく遠心的なエネルギーで、カラダを冷やす働きが有るとされる。マクロビオティックではこの陰陽の原理をもとに、食べ物の性質を判断し、調和させる。

5.食べ方
食べ物の吸収・消化をよくし、食べ過ぎをふせぐために、少なくとも30回以上は噛む。

もっと詳しくお知りになりたい方は、「マクロビオティック」正食協会のホームページへ。

日本の伝統食がお手本

「マクロビオティック」は、上のポイントをベースに、穀類や野菜、海藻を中心に、タンパク源は魚介類と大豆製品などをとり、飲み物はコーヒー、アルコールは避けて刺激の弱いお茶を飲み、食材や調味料は、有機農産物、天然醸造のものを使います。また食べ物を陰陽(カラダを冷やすものと温めるもの)で判断して、調和をとって食べるのが特徴的です。

陰陽調理をのぞけば、「マクロビオティック」は漢方や日本の伝統食にも共通した点があります。アメリカや日本などの先進国が悩みとして抱える肥満や生活習慣病の原因は、動物性食品の食べ過ぎによるもの。だからこそ、動物性食品を控えた低カロリーな「マクロビオティック」が、健康&美容食として注目されているのでしょう。「マクロビオティック」は難しそうと思う人でも、伝統食をお手本にできることは多いと思います。

最近は手軽なダイエットメニューとしても、マクロビオティックのレトルト食品等が売られています。中には?と思うような商品もあります。もちろん忙しい現代人が手軽に使えるレトルト食品は確かに助かりますし否定はしませんが、簡便性ばかりや機能性ばかりを求めて、食の原点である食べ物への感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。

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マクロビオティック・ベジタリアン(食と健康)

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