介護/訪問介護・デイサービス・ショートステイ

在宅介護に欠かせないショートスティ

24時間365日の在宅介護を継続していくために欠かせないのがショートスティ。ショートスティの現状、活用方法、利用する際の注意点について解説したいと思います。

執筆者:西川 敦子

文章:川内 潤(All About「介護」旧ガイド)

介護疲れ
介護疲れがたまりすぎている方もたくさんいらっしゃいます

知っていますか?ショートスティ

訪問入浴介護のスタッフとしてご自宅を訪問すると、「来週から一ヶ月、ショートにいくので入浴は中止でお願いします」とご家族から声をかけられることがあります。「明日からショートだから、もう一踏ん張りよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。長期の24時間365日の在宅介護をされている家族の方にとって、介護施設に短期間入所できるショートスティは必要不可欠なのでしょう。今回は、ショートスティの現状、活用方法、利用する際の注意点について解説したいと思います。

介護ストレスの解消に

車椅子で補聴器をつけなければほとんど声が聞き取れない男性のAさん。介護は奥様が担っていて、お二人とも80歳を超えており、いわゆる老老介護の状態。Aさんは自分の意思を通す性格で難聴ということもあり、奥様は介護にとても疲れていらっしゃるようで、話を聞くといつも「毎日、違う料理を作ってがんばっているのに、文句を言われると腹が立つわ」など、かなりストレスを抱えていらっしゃるご様子。この奥様が楽しみにしているのが、Aさんがショートスティしている間に、昔からの仲間とでかける旅行。「こういうのがないと、続かないわよ」とおっしゃる奥様に笑みがこぼれると、介護スタッフの私も「まだ何とか大丈夫かな」と少し安心します。

信頼できるショートスティ先

娘さんが介護をしている寝たきりで拘縮の強いBさんは、定期的に病院へ入院されます。いつも元気に介護をされている娘さんですが、皮膚が弱く皮下出血や床ずれを起こしやすいBさんを介護するのは大変だと思います。いつも元気でいられるのは、定期的に病院への入院(ショートスティ)を活用しているからだと感じています。「母の介護は非常に難しいですから、信頼できるいつもの病院にしかお願いしていません」とのこと。大変な介護を信頼して任せることができるショートスティ先を持っていることが、Bさんの介護を支えています。
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