「頭痛もち」はたくさんいますが、人によって痛む場所や痛み方は異なります。実は慢性頭痛には大きくわけて3タイプあるのです。あなたの痛みはどのタイプですか? |
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ニュース! 原因不明の頭痛を訴える4人に1人がうつ病
「定期的に頭の片側がキリキリ痛む」「ズーンと重い痛みが毎日抜けない」など、慢性頭痛には痛み方や頻度に違いがあるというのをご存知ですか? タイプ別の特徴を見てみましょう。
●緊張型頭痛----頭が重く、圧迫されているように痛む。肩こりもある
この3タイプのなかでも最も多いのが、緊張型頭痛。ストレスや疲労が影響し、首の緊張や眼精疲労が加わって起こる頭痛です。頭が締めつけられたように感じ、主に後頭部がおも~くなります。また、同時に肩こりの悩みも抱えている人が多いようです。
特に、昼頃から夕方にかけて仕事が立て込んでくると痛みを訴える人が多いようですが、仕事が続けられないほどの痛みではないようです。根本的には、ストレスや疲労の原因を取り除いたり、生活習慣の改善を行わない限り、痛みとは離れられません。
●片頭痛----こめかみのあたりがガンガン痛む。仕事に手がつかない!
次に多いのが、「片頭痛」。片側か両側のこめかみのあたりがズキンズキンと振動するように痛みます。なぜか母親から娘に遺伝するといわれ、4対1の割合で女性に多い頭痛です。
この頭痛はいったん縮んだ血管が拡張したときに起こるため、緊張がほどけたときや入浴したとき、週末などに多発し、「週末頭痛」などといわれています。月に1~2回、4~3時間ほど続き、痛みが激しいときには仕事に手がつかなくなることも。女性の場合、ホルモンの増減によって血管の収縮に変化が現れるため、月経周期にあわせて起こることが多いようです。
吐き気やおう吐を訴えたり、光や音の刺激に敏感になるのも特徴的で、睡眠不足や過眠、アルコールのとりすぎなども影響しています。
●群発頭痛----目をえぐられるような痛み。じっとできずに暴れだすことも!
3つの頭痛のなかでは最も少ないのですが、いちばん激しく痛むのが、「群発頭痛」。20~30代の男性に多い頭痛です。この頭痛は、「片方の目に槍を突き刺さされて、グリグリかき回されたような痛み」などと表現する人が多く、緊張型頭痛や片頭痛の比ではないといいます。
数年に1回、ひと月半から2ヶ月くらい、毎日決まった時間(夜中の2時くらいが多い)に1時間ほど起こることが多く、悲しくないのに涙がボロボロ出たり、風邪をひいていないのに鼻水が止まらなくなります。
痛みは想像を絶するものがあるようで、頭を抱えたままのたうちまわり、とてもじっとしてはいられなくなるそうです。壁に頭をがんがんうちつけたり、ハンマーで頭をたたいたりして痛みから逃れようとする人も多いようです。
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