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専門家が評価したベストマンションとは(2ページ目)

建築専門家がマンションを評価する「マンション評価ナビ」が、この6カ月間に評価した新築マンションのうち、総合評価ポイントが高かったマンションのベスト10を発表しました。その顔ぶれを紹介しましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

ベスト10のうち7物件は大規模マンション

タワーマンションなど大規模物件で評価の高いケースが目立った
タワーマンションなど大規模物件で評価の高いケースが目立った
今回選ばれたベスト10のうち7物件は、総戸数200戸以上の大規模マンションとなっています。また、4物件は20階建て以上と超高層マンションの比率が高いのも特徴です。この点についてマンション評価ナビでは「戸数の多いマンションは管理費総額が大きくスケールメリットがあるため、共用施設や設備・仕様、フロントサービスなどを充実させやすく、総合評価も高くなる」としています。

たしかに評価項目を見ると、「敷地、隣棟間隔、エントランスなどにゆとりがある」「共用施設が充実している」「管理形式、フロントサービスなど生活サービスの充実」「ペット可、ペットを飼うための施設がある」など、大規模物件が有利になりやすい項目がいくつか見られます。逆に「駅からの近さ」や「住環境の良さ」など小規模物件でもメリットを発揮しやすい評価項目もありますが、項目全体に占めるウエイトはさほど高くありません。

豪華な施設より「サスティナブル性」が重要

同サイトによると、最近の新築マンションは「セキュリティ」と「サスティナブル(持続可能性)」がキーワードになっているとのことです。ベスト10の物件についても、8物件がセキュリティ項目で4点以上となっています。また「丈夫で長持ち」「将来のリフォームがしやすい」というサスティナブル性を示す項目でも、10物件すべてが4点以上です。

こうした評価結果に基づき、同サイトではこれからマンションを買う人向けに「豪華な共用施設やサービスは維持費がかかり、使わない人もいる。それよりも建物の耐久性や省エネ性、リフォームのしやすさ、バリアフリー対応など普遍性の高い『サスティナブル性』に注目すべき」とアドバイスしています。

専門家の意見を参考に、自分自身で確認を

同サイトは評価物件から広告掲載料を取らず、評価メンバーが中立な立場で物件を評価しています。自分に代わって専門家が細かくチェックしてくれるのですから、マンションの購入を検討している人にとって役に立つでしょう。

ただ、評価の高いマンションが必ずしも自分にとって価値のある物件とは限らないことは、同サイトもコメントしています。専門家の評価は貴重な意見として参考にするとしても、あくまでそのマンションに長く住むのは自分です。最終的には自分で現地を訪ね、自身の目で確かめることが重要なことは言うまでもありません。


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