窓・サッシ・玄関ドア/窓・サッシの基礎知識と選び方

樹脂サッシの基礎知識

住宅に用いられる窓サッシには、アルミや木、樹脂などの素材を用いた商品があります。それぞれに特徴がありますが、ここでは、商品も充実してきた樹脂(製)サッシの基礎知識をまとめました。

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特殊薄板ガラスを採用したトリプルガラスを搭載するなどで断熱性をアップ。スリムなフレームで採光性と意匠性も高めた樹脂窓。[エルスターX]

一般的な住宅に用いられる窓サッシの素材には、いくつかの種類がありますが、一番馴染みがあるのはアルミサッシでしょう。また、自然な風合いが魅力の木製サッシや寒冷地などで広く普及している樹脂(製)サッシ、これらの素材を組み合わせた複合サッシなども各メーカーから数多く提案されています。

もちろん、窓としての性能はガラスとの組み合わせも重要ですし、プランニングの際には建物全体として検討しなければなりませんが、ここでは、性能や機能もアップし、商品も充実してきた樹脂(製)サッシについての基礎知識をまとめました。

[写真協力] LIXIL(トステム)

エコで快適な住環境を実現するため寒冷地を中心に普及

樹脂(製)サッシは、ドイツで生まれ、北欧や北米などで広く普及している建材。冬場の厳しい寒さの中でも、快適で省エネルギーを考慮した暮らしを実現するために開発されたもので、近年では、環境先進国での普及も広がっているとか。

日本の場合、全国的に普及しているのはアルミサッシですが、寒冷地を中心に北海道や東北では樹脂サッシが多くの方に採用されています。最近では、寒冷地ではなくても設置するケースもみられ、選択肢のひとつになってきているようです。メーカーからは、性能やデザイン性を高めた商品の開発が進み、プランニングもしやすくなっています。

熱伝導率が低く、断熱性に優れる素材

トステム

樹脂サッシのつくり イメージイラスト

樹脂(製)サッシの主な材料は、塩化ビニール樹脂。この樹脂を用いたサッシの特徴は、まず熱伝導率が低いということ。熱を伝えやすいアルミに比べ、熱伝導率が1000分の1という優れた断熱性によって、結露が生じにくく、カビやダニの発生を防ぐというメリットも。複層ガラスなどとの組み合わせによって、高い断熱性を得ることも可能です。最近では、断熱性能をより高めるため、トリプルガラスを取り入れた商品もみられるようになりました。

また、溶着加工で成型されたサッシの窓枠と窓框には気密材を用いているので、気密性も高く、すきま風や冷気の侵入を防ぎ、複層ガラスなどを用いることで、高い遮音性能も得られます。

成型がしやすく、豊富な開閉スタイル

LIXIL

豊富な開閉スタイルやデザインバリエーションが揃っているので、さまざまな外観デザインに対応できる。[マイスターII]

成型がしやすく、着色も容易という特徴を持つ樹脂サッシは、開閉スタイルはもちろん、カラーバリエーションも豊富。引違い窓や開き窓、滑り出し窓なども揃っているので、さまざまなスタイルの住まいに取り入れることもできるでしょう。また、リフォーム向けのタイプや室内側に取り付ける内窓も提案されています。

アルミよりも強度が弱いため、樹脂部分が厚みのある構造となりますが、最近では、フレームをスリムにしたタイプも開発され、ガラス面が拡大。明るさと開放感のある眺望を得ることも可能になってきています。

アルミに比べると一般的に価格は高めなこと、商品によっては、防火戸の使用が規定されている部分に用いることができないことなどもあるので、プランニングの際には、事前のショールームなどで確認することを忘れずに。商品によっては重量感もあるので、実際に開閉操作をするなどして、使い勝手をチェックすることも大切です。


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更新日:2014年09月22日

(公開日:2007年06月14日)

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