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QRコードをGoogle Chart APIで作成して表示する方法(3ページ目)

Google Chart APIを使ったQRコードの簡単な作成方法を解説。Google提供のQRコード作成サービスなら、HTMLソースに記述した文字列からQRコード画像が動的に生成されるため、ウェブ上にQRコードを表示したい場合でも事前に画像ファイルを用意する手間が不要で簡単です。URLやメールアドレスだけでなく、日本語などの自由な文字列を含むQRコードの作り方をご紹介。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

Google Chart APIで、日本語文字などを含むQRコードを作る方法

Google Chart APIで作成するQRコード内に、日本語文字や空白文字などの「URL内では使えない文字列」を含めたい場合には、URLエンコードという方法を使って文字列を事前に変換する必要があります。

例えば、ひらがな3文字「さくら」をQRコードに含めたい場合は、以下のようにそのまま記述してはいけません。
chl=さくら
その際は、この文字列をURLエンコードして、以下のように変換しておく必要があります。
chl=%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89
上記は、「さ」「く」「ら」の3文字をURLエンコードしたものです。「さ」が「%E3%81%95」、「く」が「%E3%81%8F」、「ら」が「%E3%82%89」になります(※文字コードがUTF-8の場合)。
 

任意の文字列をURLエンコードする方法

文字列をURLエンコードする方法はいろいろありますが、下記に変換フォームを用意しましたのでご活用下さい。

――― URLエンコード フォーム ―――

◆元の文字列:
   
◆変換の結果:

使い方:
「元の文字列」欄に望みの文字列を入力してボタンをクリックすれば、その下の「変換の結果」欄にURLエンコードされた文字列が表示されます。それをコピーしてご使用下さい。

※上記の変換フォームはJavaScriptで動作しています。本記事をAll Aboutのウェブサイト外で読んでいる場合は動かないかもしれません。
※このページの文字コードに関係なく、UTF-8コードでエンコードされます。
※半角英数字や一部の記号は、URLエンコードしても変化しません(そのまま記述して構わないため)。

テキストエディタにはURLエンコード機能が内蔵されているものもありますし、変換スクリプトを公開しているサイトもたくさんあります。どれを使っても構いません。「URLエンコード」で検索すればいろいろ見つかるでしょう。
 

URLエンコードした結果を含むQRコードの作り方

QRコードに含めたい文字列をURLエンコードできれば、あとは前ページでご紹介した方法と同じです。以下のように「chl=」に続いて、URLエンコードした結果の文字列を記述するだけです。

日本語文章とURLが混ざった文字列をQRコードにする例:
例えば、「ウェブサイトは http://example.com/ です。」という文字列を含めるなら、これをURLエンコードして、以下のように記述します。
https://chart.apis.google.com/chart?cht=qr&chs=150x150&chl=%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%20http://example.com/%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

出力文字コードを指定:
上記では出力文字コードを何も指定していないため、QRコードに含まれる文字列はUTF-8で出力されます。もし、古いガラケー端末向けに作成する場合は、(UTF-8では文字化けしてしまう機種もあるため)出力文字コードはSHIFT-JISにする方が無難です。ただし、出力文字コードに何を指定する場合でも、Google Chart APIへ送る際の文字列はUTF-8でURLエンコードしておく必要がありますので注意して下さい。

文字コードは、パラメータ「choe=」に続いて記述します。SHIFT-JISの場合は「choe=Shift_JIS」と指定、UTF-8の場合は「choe=UTF-8」と指定します。

QRコードに含まれる文字列の文字コードをSHIFT-JISにするには、以下のように記述します。
https://chart.apis.google.com/chart?cht=qr&chs=150x150&chl=%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%20http://example.com/%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82&choe=Shift_JIS
このURLを使って動的に生成できるQRコード画像をウェブページ上に貼り付けるには、以下のようにHTMLのimg要素を記述します。
<img src="https://chart.apis.google.com/chart?cht=qr&chs=150x150&chl=%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%20http://example.com/%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82&choe=Shift_JIS" alt="QRコード">
上記のHTMLソースを使ってQRコードを表示させると、以下のように見えます。
 
Google Chart APIで作成したQRコードの例
 
これを携帯端末のカメラなどを使って読み込むと、
ウェブサイトは http://example.com/ です。
という文章が表示されるはずです。実機で試してみて文字化けする場合には、文字コードの指定を変えてみて下さい。
 

ウェブ上に掲載する2次元コード「QRコード」を簡単に作る方法

今回は、Google Chart APIを使って任意の文章を含むQRコードを作って掲載する方法をご紹介いたしました。フリーソフトなどを使って事前にQRコード画像を作る場合とは異なり、画像加工の手間やアップロードの手間が省けます。また、HTMLソースを修正するだけでQRコード自体も修正されるため、更新作業も簡単です。ぜひ、活用してみて下さい。

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