子どもの才能を見極め、才能を伸ばす子育て(4ページ目)

坪居さんは、「かなりやの唄」を著され、多くの取材を受けられましたが、今回は、あえて、子育てについてお話を伺いました。

お子さんたちからプレゼントされた お手紙や工作・絵など

お子さんたちの幼少期のお手紙や図工の作品を50年近く大切に、しかも、いつでもすぐに出せるところに保管していらっしゃったことに、お子さんたちへの愛情の深さを感じました。

ペルー日系人米国抑留事件は今でもなお、あまり知られていない事実です。その体験者である作者が取材に取材を重ね、書きあげた、ペルー日本人移民激動の一世紀の物語「かなりやの唄」は一般の読者だけでなく研究者にとっても貴重な記録とされています。

というのも、事件の歴史的背景や事件の全貌が網羅されている一方で、事件の体験者としての生きた記録でもあるという両面を併せ持つ貴重な著書と言えるからです。


坪居寿美子さん
1932年、ペルー共和国リマ市で生れる。1942年6月、リマ日本人小学校4年生のとき、一家は日米戦争によってペルーを追放され、アメリカ、テキサス州シーゴビル抑留所に監禁される。1943年9月、第二次日米捕虜交換船で両親らと日本へ送還。1953年、滋賀県立短期大学家政学部（現滋賀県立大学）卒。