耳の裏・首の匂いなど……「彼氏の匂い」はフェロモンの香り?
耳の裏の匂いが好き! 「匂いフェチ」に隠された驚くべき真実
みなさんは、旦那さんや彼氏の「首や耳の裏、脇」からほんのり香る「アノ匂い」、好きですか?
女性同士の場合、ひとりが「彼の匂いって、なんだか落ち着く気がして好きなの!」と口火を切ると、「分かる、分かるー!」となることが多いんです。
彼が泊まりに来たとの枕に残った匂いを思いっきり吸い込んだことがある人、彼が脱ぎっぱなしにしたシャツに顔をうずめた経験のある人、いませんか? 少なくない女性が「YES!」と答えてくれると思います。
しかし、男性に「恋人の匂いをいいなと思ったことありますか?」と質問しても、「お風呂上がりの匂いが好き」、「彼女の香水の匂いが好き」……など、どれも人工的な匂いばかりで、大抵の男性があまりピンと来ない様子。
彼女を抱きしめた時に香るうなじから、ほとばしるフェロモンの匂いが好きとか、彼女のシャツや枕に残った匂いが好きだという男性の話はあまり聞いたことがありません。
この男女差は一体なんなのでしょう? 実は、これには科学的な根拠があると言われています。
それは「女性が匂いによって、一定の男性を選別している」というものです。ある実験結果をご紹介しましょう。
遺伝子が遠い人の匂いほど、好ましく感じる
彼氏の洗濯物、洗う前に匂いを嗅がせて……なんて気分になることありませんか?
男性たちには、香辛料の強い食事や香水などの使用を避けて、週末の2日間、同じ木綿のTシャツを着て過ごしてもらいます。
その後、使用済みのTシャツは、被験者の女性たちのもとに集められます。それぞれ順にTシャツの匂いを嗅いでもらい、「好感度のある順番」にTシャツを並べてもらいます。
結果、女性たちは、MHC(Major Histocompatibility Complex)という免疫をつかさどる遺伝子の値が遠い男性のTシャツほど、好ましい匂いと回答していたそうです。これはなぜでしょうか?
もともと生物は自分となるべく遠い、異なる遺伝子を持つ相手と交配することで、より強い生命力を持った子孫を残すことができます。……それを見分ける手がかりが「匂い」なのです。理性を超えた本能のレベルで、女性は男性を選ぶ能力を持っているんですね。女性だけに、この能力が託されたのは、生殖のメカニズムによるものでしょう。
女性たちが、愛する旦那さんや彼氏の匂いに好意的なのは、遺伝子レベルでのマッチングが成立しているからなのですね。逆に言うと、この結果を受けて、思春期の女性は、MHCが近いから父親の匂いを嫌がるのではないかと唱える人もいます。
「匂いフェチ」は少数派じゃない! 野性の勘を取り戻しましょう
匂いから始まる本能の恋愛はいかがですか?
最近は、消臭やデオドラントに気を使う男性が増えてきました。清潔であることや不快感を与えないことは大切ですが、相性によっては女性たちにアピールできる可能性もあることもぜひお伝えしたいところです。
婚活のための条件やら、いろいろ考え過ぎて、人を好きになる感覚を忘れてしまった人は、野性の勘を取り戻し、たまには本能のままに突き動かされてみるのもありかも……。気になる匂いを見つければ、積極的なアプローチを仕掛けてみましょう!
ジョギングや、山に登り、ペアダンス(社交ダンス・タンゴ・サルサ等)など、男女で一緒に汗を流すアクティビティに参加したら、遺伝子のお墨付きの相手が見つかる可能性があるかもしれません。
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