国際結婚/国際結婚アーカイブ

"Let’s talk"アレルギー [Communication2]

日本人妻をもつカナダ人男性は「妻が時々むくれてしまうが、その理由が分からない」とよく言います。コミュニケーション文化の違いでこんな悩みが生じるのですが、解決しようとして、さらに事態が悪化することも!?

執筆者:シャウウェッカー 光代

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シリーズでお送りしている、国際結婚カップルのコミュニケーション・ギャップの記事。第1回は話す文化、黙る文化 [Communication1]でした。
第2回は、あるアレルギーに関するお話です。

コミュニケーション法の違いに無自覚


妻がムクれる理由が分からない…
前回は、日本と欧米の文化におけるコミュニケーションの手法の違いについて書きました。

おさらいすると、言葉の表現を重んじ、言葉でのコミュニケーションを主体とする欧米文化に対し、日本人のコミュニケーションは、言葉で言わなくても分かり合えることを良しとしている文化である、ということでしたね。まず夫婦間で最初にぶつかる壁は、このコミュニケーション法の食い違いによる問題であることが多いのです。

そして、ほとんどの場合、その文化の違いに2人とも自覚がありません。なぜなら、その年齢まで、何の違和感もなく、その文化の中で過ごしていたから。同じコミュニケーション法をとる人たちの中で暮らしていたので、ギャップを感じなかったのです。

夫の悩みNo.1は「妻が分からない」


カナダに住んでいた頃、毎月開催していた「国際結婚ワークショップ」というイベントに、日本から毎回来てくださっていた精神科の先生がいました。その先生のコメントはたいへん興味深いものでした。

日本人の妻をもつカナダ人男性から、最も多く聞かれる言葉は「どうも妻のことがよく分からない」だそうなのです。
いわく、「妻が時々むくれてしまうが、その理由が分からない」。

“話す文化”で育った彼らにしてみたら「不平・不満があるなら、話すのが当然」なのだから、夫に何も言わないでただむくれているという妻の行為は、理解できないのです。

一方、日本で育った妻たちは「いちいち言わなくても、そばで見ていれば分かるはず」と思っています。

この“妻の不満”は、カナダに来て私だけが大変な思いをしている、友達がいなくて寂しい、日本語で話したい、家事・育児が大変、疲れている……などであり、さらに「こういう私の状況に夫は何も気づかない!」も加算されるので、不満がますます増幅してしまうのです。


解決しようと思った夫でしたが……


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