パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ペリカン~おいしい食パンとロールパン

浅草で食パンとロールパンだけをつくり続けるペリカンには棚にずらりと並ぶ食パンを目当てに日々たくさんのお客さんが訪れます。創業60周年を迎えるペリカンの今を取材。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

最新記事:パンのペリカン直営「ペリカンカフェ」がOPEN【浅草】(2017年)


何十年も、何十年も続くスタイル

カラカラと店の戸をあけて入ってきたお客さんが、「小さいほうの食パンと、小さいほうのロールパンください。ひとつずつ」カウンターでそんなふうに告げて、パンを買う店。パン生地は 食パンとロールパンの2種類だけ、形や大きさの違いをつけても10種類にしかなりません。ここは何十年もこのスタイル。店にもパンにも余計な飾りがなく、一年を通して同じ生鮮食品を販売しているところなど、まるで肉屋さんか何かのようです。

浅草のペリカンは今年で創業60年、食パンとロールパンを つくり続けるパン屋さんです。

交差点から見える看板が目印 昔からずっとこの紙袋
店に入るとカウンター。右手の棚には食パンがずらりと並ぶ

「うちは特殊なパン屋だから」 と三代目の渡辺猛さんは言いました。

こういうパン屋さんが町に普通に存在してくれたら、とわたしはいつも思うのですが、世のパン屋さんの話を聞けば、なかなかそうもいかないようで。食パンとロールパンだけを売る。一見シンプルであたりまえのように思えることが、実は特別なことなんですね。

飽きのこない、おいしいパンをつくり続ける店は貴重です。だからここ、ペリカンには根強い人気があり、訪れる人だけでなく全国から配送の依頼が絶えないのでしょう。

奥の工場で焼かれたパンが次々運ばれてくる
レジ横の壁に貼られた10種類の商品写真

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