マイクロソフトのピーター・ムーア副社長は、ロイターの取材に対して「人々はXbox
1台とWii 1台を、PS3 1台の値段で買うだろう」と発言しています。さらに
ソニー・コンピュータエンタテインメントの久多良木健社長は、朝日新聞の取材に対して「任天堂はきちんと狙いを定め、ソフトも自社で提案し、ゲーム市場をものすごく広げてくれている」と発言しつつ、マイクロソフトに関しては「独占的な発言をするから、(マイクロソフトとソニーは)共存路線をとれるかわからない」と発言しています。
両首脳の発言からも、マイクロソフトとソニーは「デジタル家電」においても「次世代DVD」においても熾烈なライバル関係にあることがひしひしと伝わってきます。その一方で、両社とは異なる戦略を打ち出している任天堂に対しては、これからも共存路線を取ることができる、という認識を両社とも持っているようです。
 | | 「Wii」(任天堂) | | 独自路線のゲーム機を投入。 | | ゲームファンの奪い合いではなく拡大を目指す! |
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前代未聞のリモコン型コントローラによる、まったく新しいゲーム体験を提案せんとする任天堂の「Wii」。詳しくは
こちらの記事で「最強丁寧」に解説しておりますので、当記事ではカンタンに箇条書きで要約しておきましょう。そのうえで、今年の「E3」で明らかになった新情報について解説してみることにします。
◆リモコン型コントローラによる未知のゲーム体験
◆既存ジャンルのゲームも新鮮にプレイ可能
◆ゲームキューブ用ソフトもプレイ可能
(→おもにゲームファンにとっての魅力)
◆部屋に置きやすいコンパクトなデザイン
◆リモコン型なら自分にも扱えそう……という安心感
(→おもに非ゲームファンにとっての魅力)
◆過去の任天堂ハードの作品をダウンロード可能
(→往年のゲームファンにとっての魅力)
……そして今年の「E3」では、リモコン型コントローラにスピーカーが内蔵されることや、クラシックコントローラの外観、本体の電源スタンバイ時もインターネットに常時接続することで新たな楽しみが広がるという「Wii
Connect24」の概要が明かされました。なお、発売日と値段の発表はありませんでしたが、今年10~12月には発売することを任天堂は明言しています。また、
3社の次世代機の中で「Wii」がもっとも安価になることも確実視されています。
※画像をクリックすると拡大表示します。 |
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| リモコンの動きを、ゲーム中にダイレクトに反映する独特のコントローラ。スピーカーや振動機能も内蔵。 |
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| Wiiにダウンロードしたファミコンやスーパーファミコンのソフトを遊ぶなら「クラシックコントローラ」が便利。 |
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しかし何より、「Wii」が人気と注目を集めている理由はソフトラインナップの充実にあります。『Wii
Sports』に代表されるような、まったく新しいゲーム体験が可能なソフトや、おなじみの『マリオ』『ゼルダの伝説』、そして任天堂の看板キャラクターたちがハチャメチャ乱闘をくり広げる『スマッシュブラザーズ』最新作が公開され、さらには『ドラゴンクエスト』最新作や『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』最新作などのタイトルも開発中であることが明らかになりました。ここで挙げたタイトルのうち、なんと『マリオ』以外はすべて「Wii」と同時発売を目指しているとのこと。
※画像をクリックすると拡大表示します。 |
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『The Legend of Zelda : Twilight Princess』 |
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さて、他社の次世代機に対する「Wii」のアドバンテージといえば、他社の次世代機よりも安く抑えられるというソフト開発費や、充実のソフトラインナップ、そして携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」との相乗効果などが挙げられます。(リモコン型コントローラについては、あらゆるジャンルや状況において既存のコントローラよりも使い勝手が良いとは限らないので、あえてアドバンテージとは断言しないことにします。だからこそクラシックコントローラという存在があるわけですし。)
2画面、タッチスクリーン、マイク入力といった、前代未聞の機能によって数々の大人気ソフトを生み出した
ニンテンドーDSの開発コンセプトは、まさに「Wii」に通じるものがあります。根っからのゲームファンはもちろん、ニンテンドーDSで久しぶりにゲームを遊んでみた人たちが「Wii」にも興味を持ってくれることを、任天堂は期待しているようです。
Xbox
360、PS3、そしてWii。
これら3社の次世代ゲーム機のうち、「どれか1台」を買うとしたら?……というアンケートは
こちらのページで実施しておりますので、当記事では「どれか2台」を買うとしたら、を考えてみることにします。
これまで、ゲームキューブとPS2で同内容のソフトが発売されることは珍しくありませんでしたが、「Wii」では、その斬新なコントローラゆえに「Wii」でしか遊べないソフトが多くなることが予想されます。
一方で、さほどコントローラの機能が違わない「PS3」と「Xbox
360」なら、どちらか一方を所有していれば両ゲーム機で同時発売されるソフトを遊ぶことができるでしょう。この場合、どちらか一方のハードでしか“絶対に”発売されないソフトは、ゲーム機メーカー自身が開発したソフトだけ、ということになります。また、両ゲーム機とも「デジタル家電の中核」を目指している以上、どちらか一方を買えば、もう片方のゲーム機は必要ないと消費者は感じてしまうかもしれません。
低価格、コンパクト、そして斬新なコントローラを有する「Wii」は、(ライバル社も認めているように)他社の次世代機と共存することができそうです。この意味では、「PS3」と「Xbox
360」のあいだには“勝ち・負け”を争うライバル関係があるけれど、「Wii」には少なくとも“負け”はないのかもしれません。ただし、それが「Wii」にとっての“勝ち”となるかどうかは、
「Wii」がゲーム人口をどれだけ拡大できるかで決まるのかもしれませんね。
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