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次世代ゲーム機に次世代アンプを繋げてみた(4ページ目)

ゲームやBlu-rayDiscに収められている次世代音声フォーマット。これを体験しないのはもったいない! ということで、PS3を次世代アンプに接続してみよう。

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

視聴大会

画像に特に意味はない。
今回は家族向けの映画として『魔法にかけられて』、サラウンド感のあるアクション作品『イノセンス』を視聴してみた。

『魔法にかけられて』の対応フォーマットはドルビーTrueHD。
旧世代となるドルビーデジタルとあわせて聴いてみると、台詞が前面に出てくるドルビーデジタルに対し、声と声、音と音の隙間が感じられるようになり、音が細く、立体感が増して感じられるようになった。
ミュージカル仕立ての場面ではそれが顕著で、従来では意識しなかった、人の動きと音の動きの一体感を感じ取れる。
このタイトルの場合アクションシーンなどがないので、「部屋中を駆け巡る音の立体感」と言った楽しみではないが、ドルビーTrueHDで聞きなれた後にドルビーデジタルに切り替えると、まるでビデオテープのように音が平坦に感じられた。

対して『イノセンス』のサラウンド感は明瞭だ。
のっけからリアを意識したサウンドデザインで、ヘリの音、環境音、ガヤ、すべてが効果的に鳴り響く。
特にアクションの包囲感、音圧は凄い!
下腹に響く重低音から鋭い銃声、薬莢がばらける音までものすごい量の音の情報が畳み掛けるように降り注ぐ。
dtsでも凄い迫力だと思ったが、この音響効果は魔性の音だ。
迫力に包まれたいというだけで再生してしまう。

そして多くのゲームでマルチチャンネルのリニアPCM再生に対応する。ドルビーデジタルでも充分な臨場感が味わえるが、次世代アンプではどれほどの効果があるのだろう。

ということでPS3のゲーム『デモンズソウル』をプレイ。
まずは「坑道」のステージに進んでみたが、これも音の情報量が明確に異なる。
足場がきしむ音、水の流れる音、それぞれの音の定位が非常に明瞭。カメラを回すと音も回り込むのだが、その臨場感たるやステレオの非ではないし、ドルビーデジタルと比べても没入感が違う。
ちなみにおどろおどろしい雰囲気で定評のある「塔」に進んでみると、もう音だけで夢に出そうな、気が滅入りそうな、陰鬱としそうな、逃げ出したいような気分になる。

旧世代アンプからでさえこれだけの違いを体感できたのだから、アンプのない環境からだったら衝撃的な違いを感じ取ることが出来るのではないだろうか?

また、PS3はCDの音をアップコンバートして出力する機能を備える。
今回は発売されたばかりの新譜、キャンディー・ダルファーの『Funked Up』を聞いてみた。
AX-V465は96Khz以上の音にDSPがかけられないため、使用しない回路を遮断するダイレクトモードで聞き比べる。
アップコンバートしない状態では、いわゆる普通のCDの音質である。それほど高価なスピーカーではないため、ミニコンポ的な印象だ。初代PS3ではファンの音も大きいため、正直純粋な音楽の視聴には向かない気もする。

そして4倍となる176Khzで視聴してみて驚いた。
音象が少し遠のき、音が独立して聞こえてくる。音圧も上がり、低音も高音も見違えるほど音が良く伸びる。これが本当の音なのかと思うほど空間が広がり、スタジオの空気感まで感じられそうな臨場感だ。
もう少し背伸びしたスピーカーが欲しくなるほどの違いを体験できる。

最後に、YAMAHAの広報様からAX-V465の特徴、特にゲームに対しての利点を聞いてみた
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