散歩/和む散歩ルート

池袋から江戸川橋まで、弦巻川の痕跡を歩く(3ページ目)

かつて池がたくさんあったからその名前がついた「池袋」。そんな池袋の池からいくつかの川が流れていた。そのひとつで、今は暗渠化された弦巻川の痕跡をさがしながら池袋より江戸川橋まで歩いてみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド




鬼子母神境内にある駄菓子屋さん

この日は暑い日で、鬼子母神境内にある江戸時代から続く駄菓子屋さんでラムネを飲んだ。
椎の木坂
江戸時代から続く駄菓子屋さん「上川口屋」

店の女将さんに川のことを聞けば、即座に「そこの道がそうですよ」と教えてくれた。きっとこれまで何度も質問されたのだろう。

大鳥神社の境内にあった暗渠記念碑

再び大鳥神社参道に戻る。すぐに神社はあった。弦巻川が暗渠化されたのは昭和7(1932)年のことだ。それを記念して建てられた碑が大鳥神社の境内に残っている。
戸山公園
暗渠化を記念して建てられた碑

この碑の最初には、高田町の人口が増え、5万人になったということが書かれている。かつては田園だった高田町も宅地化が進んだというわけだ。そこでかつては農業用水路として存在していた弦巻川は下水道となり、汚れ、悪臭を放ち、伝染病の元凶となっていたのだろう。そこで、「公衆衛生ノ根本的解決」のために弦巻川を暗渠化することとなったと碑は書いている。末尾に「昭和七年九月 高田町長 海老澤了之介 識」とある。

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