昭和を振り返る散歩ルート

更新日:2008年07月24日

20年前の六本木を探し、炎天下を歩く

僕の記憶の中にある20年前の六本木を探す散歩に出かけてみた。スタートするのはかつて、働いていた乃木坂あたりからブラブラ歩き始めた。

不思議なレンガ造りの建物

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昔から疑問に思っていたレンガの建物。その実態…。
とても暑い日だった。富久町の我が家を出たのが10時40分頃。この日はオールアバウトのプロデューサーのEくんと11時半に六本木で待ち合わせをしている。
信濃町あたりまできたところで、それまで曇っていた空が晴れてきた。さらに暑くなる。
と、Eくんから待ち合わせの時間を12時にしてくれとの電話。
青山ツインタワーの横を通る外苑東通りを乃木坂あたりまでくる。
少し時間ができたので、昔から気になっていた、このレンガ造りの建物を見てみようと思った。

なんと馬小屋であった

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乃木神社の一角で、ここが厩(うまや)だったとの説明書きがあった。
乃木坂の駅あたりにくると懐かしさがこみ上げてくる。僕は、1983年(昭和58年)から1年間ほど、この乃木坂にある会社に勤務していた。25歳のときである。
そのときから、このレンガ造りの建物はなんだろうかとずっと疑問に思っていた。
六本木の交差点からくるとちょうど乃木坂陸橋を渡った右側にある。
かつてここには入ることができなかったが、いまはそれが可能になっている。
というか、乃木神社の敷地で、この建物が公開されているのだ。
説明書きがあり、そこには
「厩(うまや) 明治二十二年に新築されたものです」
という文字があった。へえ、明治時代からここにずーっと建っていたんだこの建物は。
乃木神社というのは、明治時代、乃木希典大将の自宅があった場所を神社にしたものだ。
なぜここが神社になったのかというと明治天皇が崩御したときに夫婦で自刃したのだが、それに共感した多くの人々が乃木邸を訪れ、その結果ここが神社になったとのことだ。しかもその自宅が現在は公開されている。
昔はこの自宅部分や厩のあたりは入れなかったと記憶している。
いまは隣接する公園もあって、なかなかいい場所となっている。ここで少し休憩をした。

乃木坂陸橋

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かつてはただの壁だったところにトンネルが…。
六本木の交差点のほうからやってくると乃木坂陸橋というのがあって、その手前に右へおりる坂道がある。昔はここにガソリンスタンドがあったと思うのだが…。記憶違いかなぁ。今は居酒屋さんになっている。
この道も昔と同じだが、驚いたことに乃木坂陸橋の下はトンネルになっていた。
かつてここはただの壁というか、切り立った崖だった。そこがくり抜かれてトンネルになっている風景はちょっと不思議な気分になった。このトンネルをくぐると、僕がこのあたりで仕事をしていた1980年代に行けるのではないかと勝手な想像をしてみた。
そう思いながら、外苑東通りを六本木の交差点へ向かう。
かつて、昼ご飯を食べたところを探してみようと思った。しかし、それはまったく残っていなかった。
たとえば、外苑東通りのイタリア料理屋の「カプッチョ」へはよく行ったが、今はない。別のイタリア料理店があるだけだ。
六本木方向へ歩くと、今は省になったけど、当時は防衛庁といっていた敷地が今のミッドタウンのあたりで、このあたりも風景が変わってしまった。
その向かい側にあった和食の定食屋さんもない。
この界隈で80年代に僕が食事をした店はひとつもないことに気がついた。なんてこった。

次ページより、

信濃町~六本木までの5.2kmのコース。本サービスは株式会社アルプス社ALPSLAB routeを利用しています

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この記事の担当ガイド

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増田 剛己

散歩に関するコラムを執筆してきたガイドが都市遊歩の新しいスタイルを提案します。

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