散歩/和む散歩ルート

アイドル温故知新、浅草~秋葉原散歩(3ページ目)

アイドルを求めて、浅草にやってきた。プロマイドを見にマルベル堂に行こうと思ったからだ。浅草をじっくり散策。さらに足をのばして秋葉原のメイドカフェに行ってみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

マルベル堂で懐かしいプロマイドを見る

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ズラリと並べられた往年のスターたちのプロマイド
新仲見世通りをさらに仲見世通りへ歩いていくと「マルベル堂」がある。
お店の看板を見て、Eくんが、

「ああ、○にベルだからマルベル堂なんですね」

と言った。ああ、なるほど、ベルの絵が○の中に入っているマークがある。店の前まできて、僕はもうわくわくしてしまった。キャディーズ、ピンクレディー、山口百恵、天地真理といったカラーのプロマイドがズラリとならんでいる。

昭和33年生まれの僕にとって、中学生時代にアイドルだった人たちである。
おもしろいもので、こういうものを見ると、まるでタイムマシンにでも乗ったように、一気にそのころの気分になってしまう。それにしてもこれまで見たことのない図柄のものばかりだ。

プロマイドがブロマイドか

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懐かしいスターたち。青春の思い出だ。
かつてプロマイドなのかブロマイドなのかということがよく話題になっていた。たしかテレビ番組でもやっていたと思う。

結論からいうとどちらも可である。ただし、マルベル堂さんではプロマイドと呼びたい。もともとスターの写真を売り出したのはここ、マルベル堂さんが最初である。大正時代からというのだから、その歴史の長さには驚かされる。僕らが生まれるずっとずっと前からプロマイドはあったのだ。この「プロマイド」は、ここマルベル堂のご主人が「プロフィール」から発想し、「プロ~」にしようとネーミングをされたそうだ。

それが世間に広まるにつれ、ブロマイドとなり、いまの広辞苑などにはブロマイドとして載っている。そういう意味では、「プ」が正しいのだが、長い年月とともに「ブ」が定着してきたということだろうか。地下一階にはものすごい数のプロマイドがある。アイウエオ順に並べられている。これを見ているだけでも楽しい。
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アイウエオ順に収納されているプロマイド。お目当てのスターはすぐに探せる。
映画が全盛だった時代のスターたちは、いまと比べ物にならないくらいのカリスマ性があった。そのカリスマ性そのものが、プロマイドに結実していたように思う。
今の時代、それはブログだったりするのだろう。

マルベル堂にあるプロマイドは、1980年くらいまでのアイドルのものが置かれている。店の人によると、最近はプロダクションのほうで作ってしまうから、ここでは扱えないのだそうだ。ならば、これまで撮影してきた膨大な量の写真はどうなんだろう。

「ほうぼうから問い合わせをいただくんですけど、契約でプロマイド以外では使えないことになっているんで、お断りしているんですよ」

あ、なるほど、それでわかった。初めて見るスターの表情や姿はここオリジナルなのだ。決して雑誌などには載っていなかったスターがここにいる。やはり、ここにきてプロマイドとして購入しないと駄目なのだ。
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