散歩/江戸風情を探す散歩ルート

街道の起点、日本橋~品川 鯛焼きの散歩3(3ページ目)

昔の人に習って、東海道の起点である日本橋から品川まで歩く。日本橋では親子丼、鯛焼きを食べ元気に歩き始めたのだが…。しかし、昔の人はえらいなぁ……。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

「柳屋」の鯛焼きを食べて歩き始める

(上)おやじさんの職人芸がきらりと光る! (中)できたての鯛焼き。焦げた部分は丁寧に取り除かれます (下)熱い!あんこの粒がしっかりわかり、甘さ控えめ。うまい!
玉ひでを出て、目の前の甘酒横丁に入ると、すぐに「柳屋」さんはあった。が、販売は12時半からと看板が出ている。まだお客も店の人もいない。すごいのは、看板に「高級鯛焼き」とある。普通の鯛焼きではない、高級なのだ。しかし、値段は御三家の中では安い1個130円である。

僕たちは近所の喫茶店で時間をつぶし、12時半、再びお店の前に。がーん、すでに10数名が並んでいる。1個だけ買う人もいれば、20個や30個買う人もいて、単純に人数で待ち時間を計ることはできない。ようやく僕たちが買えたのは、20分後。

さっそく食べてみる。おおおおお、これは……。まったく予想していなかった。他の2店舗とはまったく違うのだ。皮は薄めでかなり硬い。これまでの鯛焼きがお腹のところでうまく割れたのにこちらはなかなか割れないのだ。Nくんのカメラに向け、やっと中のあんこが見えたのだけれど、小豆のひとつひとつがわかる。そしてその小豆がキラキラ輝いている。

食べてみると、これがまったく甘くない。意表をつかれたかんじだ。小豆の味がする。皮もカリッとして粉っぽさがない。もう1個は絶対に食べられそう。Nくんは

「僕はここのがいちばん好きですね」

と言う。僕は、うーんどうだろう。どこのもおいしいと思うなぁ。しいて挙げれば麻生十番の「浪花屋総本店」だろうか。しかし、この御三家、甲乙つけがたいなぁ。結論はどこもおいしいってことで。
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