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6月1日 日本代表イングランド遠征 イングランド戦レポート(3ページ目)

イングランド遠征第2戦、イングランドとの戦いは1-1で引き分けた。オーウェンに先制点を許したが、後半に小野が同点ゴールを決めた。この遠征は1勝1分、9日には埼玉スタジアムでインド戦を戦う。

執筆者:小野寺 俊明

■ジーコ監督

「今日は前半の立ち上がりに相手の出方を見すぎた。それによって彼らのクオリティの高い中盤がボールを回す、あるいは人が動くという形を受け入れてしまった。ただし足元に自分たちのボールがつながり出すとリズムがつかめたんで、これはいけるなと思って試合の展開を見ていた。先制はされたが、後半に入って同点にして、非常にチャンスも作り出して、かなり落ち着きが出てきた。自分たちが回すべき時は回せたし、守備の時でも切り替えの速さ、落ち着き、周りが非常に見えていたので、逆転してもおかしくない展開だった。日本はここにただ単に試合をしにきたんじゃなくて、勝ちにきたチームであるということをみなさんに分かってもらえたと思う」

……イングランドについては?

「中盤のパスの精度、資質が彼らの大きな特徴。やはりイングランドは非常に質の高いチームだ。非常に個人の質が高い。どのような形でも個人が一発のプレーをすることできるし、個人の技量で試合をひっくり返せる力を持っている。今は合宿中ということで非常に体力的にきついものがあるだろうが、あと2週間あるし、コンディションを調整すればフランスに勝てる力は十分にある。今日はイングランドのよさを消したという意味で、日本は上手く対応していたと思う。彼らの特徴であるパス回し、厳しい状態になった時の背後からのロングパス、1人が競って落とした後のカバーなど、細かいことをすべて日本が出来ていた。それが最大の評価だ」

……両サイドの三都主、加地がよかったのではないか?

「なかなか一緒に練習できる日数が少ないので、その中でそれぞれの選手が抱えているコンディション、あるいは試合カンにばらつきがある。小野はフェイエノールトでコンスタントに試合に出ていて、フィジカル的にもコンディション的にも非常にいい。稲本は出たり出なかったり。中村もケガがあって、出場機会が少なく、試合カンを取り戻せてない。そんな中で非常によく走っていた。このように同じ舞台、本番を何度も何度も繰り返していくことによってさらにもっとクオリティは上がっていく。小野のシュート、その前の仕掛けを見ていると1人1人の資質を感じられるし。これからもっともっとよくなる可能性が非常に高いと思う。

右サイドを担当している加地は、今日も素晴らしいパフォーマンスだったと思うが、クラブではベンチにも入らない状態。これは代表にとっていいことではない。あれだけの力を持った選手だから、クラブでも十二分に同じようなパフォーマンスが出来るはずだ」

……2トップの交代については?

「玉田はアイスランド戦で非常に厳しいタックルを受けて一針縫っているし、久保もヒザの故障を抱えている。インド戦で完璧な状態に近くしたいということから考えると、難しい。どうしようかなという部分はあった。でも鈴木はよかったと思う。柳沢はちょっと悪い癖で中途半端な部分が出ていたが。誰が出てもおかしくない状態にするのが自分の理想だ。インド戦がなかったら変えなかったかもしれないが……」

……ハーフタイムの指示は?

「気持ち的な問題。相手の名声、あるいは彼らがどれだけ世界的にどれだけ力を持っているかということは、自分たちの目指しているサッカーがしっかり出来れば、いつも練習している通りの形ができればそれほど恐れるものではない。しかし1点入れられて、あの時点でちょっと頬を平手打ちされたような形になった。あそこからチームがよくなった。最初からもっといい形でいければ一番よかったが。後半はさらによくなり、自分たちの形でゲームを運べるようになった。これが1点取られる前だったら、もっといい結果になってたんじゃないかなあと思う」

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