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4日目はフィジカルトレーニング一色 U‐23日本代表 宮崎合(3ページ目)

現在U-23日本代表は宮崎で合宿中。アテネオリンピック出場を目指し、コンディションを上げるとともに、チーム内での競争も激化。その模様をサッカーライターの元川悦子さんがレポートします

執筆者:小野寺 俊明



トレーニングは17時半頃終了。インタビューに応じた山本監督は「全体的にコンディションはよくなっている」と手ごたえを感じた様子だった。しかし平山については「動きの質がまだまだ。他の選手に比べて動き方を理解していない」と厳しい評価を口にした。そんな指揮官の反応を感じたせいか、平山本人は「まだ難しいです~」と一言発しただけで、メディアを引き離して足早にバスへ駆け込んだ。

平山同様、周囲からの注目を浴びる闘莉王は、自身のコンディションに納得したのか、「フィジカル中心の練習だけど、思ったより全然動けたのはある。あまり痛いところもないし、やっていけると思った」と、余裕のあるところを見せた。ただし、戦術理解の話になると、遅れを認めた上で、「今、コーチからビデオを見せてもらっている。ラインの上げ下げ、ボランチの使い方、ビルドアップの仕方などを勉強している」と意欲を見せた。

最終日の23日は午前練習1回だけだが、ゲーム形式のトレーニングになるという。「11対11になるかどうか分からないが、シュートまで持っていく」と山本監督は明言した。平山や闘莉王ら五輪代表で試合経験のない選手たちが初めて実戦にのぞむことになる。果たして、現時点の彼らがどのくらいこのレベルで通用するのか。それを見極める意味でも、明日の練習は非常に興味深い。

(取材・文/元川悦子)

■山本昌邦監督

「午前中にやった20本のランニング?1周(300m)を70秒で走るという目標設定は一番低いレベル。コンディションが上がればタイムも縮めていけるだろう。午後の練習でボールの奪い合いのあるメニューを加えたのは、少しフィジカルコンディションが良くなっているから。昨日が一番キツかった。今日はヤマを越えて、体がラクになってくる頃だし。これから徐々に少しずつペースアップしていく。

平山は午後の練習から加わったが、動きの質がまだまだ。やらなければいけないことは沢山ある。限られた時間の中で、どうクリアしていくかだ。他の選手に比べると、明らかに動きの質が悪いし、動き方を理解していない。平本に関しては、アキレス腱を痛めたので途中で休ませた。もともと故障箇所だったんで、大事を取った、夜にドクターから報告を受ける。明日の練習はゲーム形式でシュートまでやる。11対11になるかどうか分からないが、全員を使うつもりだ」

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