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実践!エギングテクニック その1

エギングテクニックの基本となる「シャクリ」の動作を学びます。応用も可能なのでぜひ覚えましょう!

執筆者:中山 一弘

実践!エギングテクニック その一

前回「エギングポイント選びのコツ」に引き続き、アオリイカを釣るための講座第6回目。今回からエギングテクニックを学びます!

アオリイカにアピールする技

26番
アオリイカの歯でボロボロになったエギ。興味を持たせることができればアオリイカは猛烈に抱きついてくる
エギングではたくさんのロッドワークを使用する。エギを生き物のように見せるには、様々なテクニックが必要になるのだ。ガイドの記事で何回かに分けて、基本となるアクションを解説してゆくが、一度に覚えるのは大変なので出来そうなものからゆっくりマスターしてゆくようにしてほしい。

「シャクリ」を覚える!

エギングのアクションで最も基本となる動作が「シャクリ」と呼ばれるもの。簡単にいうと、一度着底させたエギを勢いよく跳ね上げさせ、また沈下させるという行動を繰り返す動きになる。シャクリの幅やスピード、それに沈下させるときのラインコントロールでかなりのバリエーションが作れる。

アオリイカはエギがストップし、ゆらゆら沈んでゆくときに抱きついてくる。エギをしっかり抱えてくれていれば、アングラーは次のシャクリの動作のときに自然とフックアップさせることができるので特別なアワセは必要ない。ある意味、もっとも効果的なアクションとオートマティックな釣りを兼ね合わせるナイスなテクニックともいえるのだ。


この図は、シャクリのもっともオーソドックスなアクションをさせたときのイメージ。どのような操作をすればよいのか、アングラー視点で解説しておこう。まず、キャスト後、エギが着底するまでスプールはフリーのままにしておく。図中の「1」の部分だが、ラインを良く見ていると一瞬だけラインが止まるので、そこが底だと判断できるはずだ。潮の流れによっては着底が分かりづらい場合もある。その場合、海面に浮いているラインの動きを良く見ていると、流されながらも一瞬止まるのが分かるはず。最初は難しいと思うが、慣れの問題もあるので、まったく区別が付かないときはおおよその水深を現地の釣具屋などで聞いておき、エギの沈下スピードを換算しておくとよいだろう。ただしこのやり方だと想像の域を出ていないので、ぴったりの秒数ではなく、長めのカウントダウンにしてやるとよいだろう。また、着底が分かるときは、何秒かかったか覚えておくようにすると、次のキャスト時の参考になる。

エギを底につけたらいよいよシャクリだ。ラインの糸ふけをとり、エギの重みを感じたらすばやくロッドを立てる。図の「2」の部分に来るよう、ビュ!っと音が出るほど素早くロッドをあおるのが基本。それぐらいでも、遠くにエギがあればラインが受ける水の影響でそれほど勢いは出ない。同じ水底から同じ高さ、速さを演出したい場合は近くに来るほどややゆっくりとシャクルようにするとよいだろう。

エギが頂点にきたら、ロッドの先端を下げてやり、ラインをフリーにしてエギを再び沈める。図の「3」にあたるが、このときもきちんと着底するまでカウントダウンをするのを忘れないようにするのがコツ。一度底が取れていて、ロッドを下げたときに先端が海面と同じ高さなら、自分の身長プラスロッド長ほど跳ね上がっていると仮定できる。それを元にエギの沈下スピードを計算すればよいのだ。例えば、沈下スピードが3秒/mのエギで、自分の身長が170cm、ロッド長2.4mなら、おおよそ12秒程度という具合だ。もっとも海流の影響もあるので、若干長めカウントダウンしてやればよいだろう。着底を確認したら、また同じ動作を続ければオーケーだ。なお、沈下中はエギに余計な動きを与えないこと。ロッドやラインを動かすと、アオリイカが警戒することがあるので注意だ。

沈下中のエギにアオリイカが抱きついていれば、次のシャクリのときにガツンとくる。先ほども述べたように、このときのアワセは不要で、あとはゆっくりリールを巻いてやればよい。大型のアオリイカになると、かなりの抵抗をみせるので、ドラグは緩めにしておくこと。アオリイカの体の一部分だけが針ガカリしている状態なので、慌ててリールを巻くと身切れの危険もある。きちんとキープしたなら、ゆっくり同じスピードで巻くことを心がけるようにしよう。

>>まだまだ続きます、エギングテクニック編!>>
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