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禁断の噺家「快楽亭ブラック」(2ページ目)

快楽亭ブラックと聞いて、ニヤリとするあなた!相当の落語通です。今回は落語界の異端児であり、落語のような人生を送る、リアル落語家の快楽亭ブラックを紹介します。

執筆者:清水 篤司

ブラック落語

快楽亭ブラック 破廉恥
『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全』(洋泉社)
お得なCD付きのこの一冊を読んで聞いて楽しめれば、あなたもブラック党の仲間入り。楽しめないようでしたら、ブラックのことは忘れてください
本人が「放送禁止落語」と言うくらい、彼の落語は新作、古典を問わず公共の電波で流すことはできないくらい、危険です。下ネタももちろんですが、現代で差別的とされる用語がたくさん飛び出します。

確かに、ちょっと顔をしかめるような表現もありますが、彼の落語を聞けば聞くほど、そういった禁止用語の多くが、一部の人達が勝手に禁止と決め付けた取るに足らないルールなのでは? と考えさせられます。

もともと落語は大衆文化芸能ですので、現代では禁止用語とされている差別的あるいは侮蔑的・卑猥な言葉がたくさん登場します。面白半分にそういった禁止用語を使うのは反対ですが、意味のない過剰な反応をすることが、落語をつまらなくしているような気がします。

しかし、快楽亭ブラックの落語はそんなことを微塵も感じさせず、放送禁止用語全開で落語を演じてくれます。もしかしたら、「世の中を包み隠さず披露する芸能」という、落語本来の魅力を表現しているのは彼の落語なのかもしれません。

といっても、まぁ、人それぞれ好き好きがあります。生理的に受け付けない場合もありますので、無理に快楽亭ブラックはおススメしません。それくらい、初めて聞くには衝撃的な噺家で、むちゃくちゃな落語ですので、ご注意ください。

落語ガイドおすすめのブラック落語集

快楽亭ブラック 破廉恥
『快楽亭ブラック 破廉恥』(ローランズ・フィルム)快楽亭ブラックの落語高座DVD第1弾。発禁になる前に購入すべし
ガイドがおすすめする快楽亭ブラックのDVDは、『快楽亭ブラック 破廉恥』です。小泉八雲の「怪談」に登場する「耳なし芳一」のパロディ落語、一時期大ブームを巻き起こした「一杯のかけそば」を題材にしたブラック版の人情噺、古典落語の代表的な廓噺「五人廻し」の舞台を現代性風俗に置き換えたりと、常識を逸脱しながらも斬新な切り口な落語ばかりです。

でも、「なんだよ! 全部、下ネタかよ!」と怒っちゃいけません。世の中の興味と真実はそこにあるんですから。


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