テクノ御三家
日本人は御三家が好きです。日本のテクノ御三家と言えば、P-MODEL、ヒカシュー、プラスチックスとされていますが、YMOが入っていないので多少違和感があります。世界レベルでテクノ御三家と言えば、クラフトワーク(ドイツ)、YMO(日本)、そしてTELEX(ベルギー)だと言い切りたいです。5つ選んで良いのなら、バグルズ(イギリス)とDEVO(アメリカ)を加えたいと思います。さて、突然、18年ぶりに、新譜『How Do You Dance?』を2月末に発表したTELEXについて解説します。彼らによると、決して解散したわけでなく、単にレコードを作っていなかっただけとの事です。
TELEXの3人のオッサンたち
■マーク・ムーラン(Marc Moulin)ジャズ・ピアニストでもあります。61年にピアニストとしてやり始めたとありますから、皆さんかなりのお年でしょう。TELEXでは作曲・編曲を担当し、ベルギーのラジオ局のプロデューサー、レコードコレクターでもあります。フランスのテクノアイドル、LIOの仕掛け人でもあります。
■ミッシェル・モース(Michel Moers)
髭のオッサン。グラフィック・デザイナー、建築家でアルバム『SEX』以降のジャケも手がけています。TELEXではヴォーカル担当。
■ダン・ラックスマン(Dan Lacksman)
太目のオッサン。ブリュッセルのSYN-SOUNDスタジオを経営するサウンドエンジニア。そして、TELEXのリーダーでもあります。Deep Forestのプロデューサーとしても知られる。
テクノ革命
テクノ革命 |
TELEXはカヴァーをけっこうやるのですが、一様に原曲を解体し、TELEXの様式美によりテクノ化されています。このアルバムに収録の「Rock Around The Clock」はその代表です。他、Les Chats Sauvagesというフランスのロックバンドの「Twist A St Tropez」なんかもカヴァーしています。
その後のオリジナル・アルバム
Sex |
Neurovision |
Looney Tunes |
Wonderful World |
Belgium..One Point |