フェアチャイルドとしてプチ成功
――末期Shi-Shonenでは、既に現在もTVで活躍中のYOUさんが居ますが、あえてShi-Shonenというバンド名を捨てて、フェアチャイルドへと移行したのは何故ですか?Shi-Shonenはもう活動を停止していたんです。活動を再開しようとしたら、YOUさんと出会って、コンセプト的に違うバンドになりそうだったので、変えたんですね。写真がパブリックに出た時は、まだ音を作ってなかった。

つながりは、なかったんです。YOUと会ったのは、ラジカル・ガジベリビンバ・システム(RGS)を見に行って、「あー凄い子だな」と思って、誘ったんです。

プチ成功ですね(笑)。
――フェアチャイルドでは、戸田さんはプロデューサー的役割をしていたのでしょうか?
最初の立ち上げと、コンセプチャルな部分では、ある程度やったにしても、動き出してからは、サウンドプロデュースでしたね。
――川口(浩和)さんは、どうしてハードロック的なギターになっちゃうんでしょうか?
あれしか弾けないだけですよ(笑)。
――「テクノポップは1958~1964年生まれの男性のみ強烈に支持されている音楽だ。東京タワーが建てられた年から、東京オリンピックが開催された年までに生まれた子供達。10年前、ロンドンにはパンクが東京にはテクノが確かに存在した。」という名言を吐かれていますが、テクノへの入り口は何だったのでしょうか?
多分、シンセサイザーという楽器なんだと思う。その前のロック世代と言うのは、ディストーション(ひずんだ)ギターなんですが、テクノ世代は電子音が共通語なんですよね。インヴェーダー・ゲームの音とかゲーム音楽も含めてね。