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メルマガ【宝塚音楽学校受験の思い出】(2ページ目)

発行済み「宝塚ファン」メルマガコラムをほんの少~しご紹介します。ガイド記事・コラムとは“ひと味”違って“ひとクセ”あるコラム。ど―ぞ!

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

声楽教室を出たとたんお手伝いの本科生に「こんな大きな声の人、初めて!」と言われました。えらく遠くまで響いていたらしいのです。そうなのでございます、私の唯一のチャームポイントは“歌うと声がデカイ”。声楽は“声のデカさ”で、いざ、勝負。

バレエ――これは緊張いたしますぅ。振り付けの時、自分より先に覚えてゆく受験生を見ると焦ります。
自信満々の顔(体はガクガク)をして順番を待っている間、きれいにパンシェをしたり、軽やかにグリッサード・アッサンブレをしている人を見ると悲しくなります。
こうして待っている間に頭の風船がしぼみ、振りを忘れていきはしないかと不安になります。

そしていざ本番。体がイマイチな分、笑顔で勝負! 今こそ使わねば「さぁ、ここにいる私を見て~!」精神。
ラストのポーズで「ヤァ!」と掛け声をかけることになっておりました。声はデカイぞ~! オイラに任せろ! バレエは“笑顔とハッタリ”で、いざ、勝負。

控え室に戻ると泣いている人が。特技で新体操を披露したけれど、上手くいかなかったとのこと。披露できる特技があるだけいいじゃないですか!
もう一人泣いている人が。「ヤァ!」の変わりに「へいっ!」と言ってしまったとのこと。へいっ ......や、やるじゃないか。私には“オイシイ”とさえ思えました。
落ち込んでいたその二人は、後に同期生となりました。

では長くなりましたので、面接編は次回にということで。

あのう、受験生の皆様に忠告しておきますが“声のデカさ”や“笑顔とハッタリ”や「ヤァ!」を「へいっ!」と言えば合格するとは思わないで下さいませ。ワタクシ責任持てません...
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