子供のしつけ/ほめ方

子どもがうれしく感じるほめ方(2ページ目)

「子どもはほめて育てましょう!」とよく言われますが、なかなか上手くほめられません。この子のどこをほめたらいいの?と悩んでいるママにちょっとしたコツをお知らせします。

執筆者:鈴木 牧子

謙遜はやめてもっとほめよう

ほめ方

お母さんは手伝わなくてもいいからね。ほら、もう何でも一人でできるんだ! 自信を増やしてあげましょう

先日こんな光景を見ました。運動会からの帰り道「お宅のお子さんは運動神経が良くてうらやましいわ」と、お友達のお母さんがほめてくれました。ところがその子のお母さんは即座に「でも頭の方がもう一つですから……」と否定的な挨拶を返します。せっかくほめてくれたのに、聞いている子どもはどんな気持ちになるでしょう?

たぶん、お母さんは照れて謙遜をしたのかもしれませんが、「おまえは勉強ができない子」と否定的な暗示を子どもの脳に入れてしまいます。

では何と返事をしたらよいのでしょう。「この子の運動神経は私もいいなと思っているので、ほめていただいて嬉しいです。自慢の子です」などと答えたならば、隣で聞いていた本人はますますやる気になりますよね。

親として感じた「好きだ」「いいなと思っている」を照れずに言葉に出して、子どもに伝えてみませんか? 親が他人に自分のことをどのように評価して伝えているのか、子どもは注目しているのです。ほめられれば誰でも嫌な気持ちにはなりません。自分は「愛されているな」「認められているな」と自己肯定感が高まります。

親は子どもの応援団長

親は子どもの応援団の団長になったつもりで、自分が感じている「好き」とか「いいな」といった事実を認めて言葉に出して伝えることです。小さなしぐさや、ささやかな行為を、お母さんは見逃さずに言葉にしてほめてあげてください。子どもは照れたり、恥ずかしがったりしても、決して嫌な気持ちにはなりません。「愛されているな」「認められているな」と自己肯定感は高まり、笑顔が増えていきますよ。

「ありがとう」もほめ言葉

親にたくさんほめられて育った子どもは、自分でもほめることが上手です。しかしほめ言葉を聞いたことのない人は、相手をどうほめるのかが難しいようです。でも大丈夫! 意識してたくさん使っているうちに、癖がついて使いこなせるようになってきます。

たとえば、「ありがとう」もほめ言葉の一つ。生活の中でたくさん使ってみましょう。好きなお母さんが喜ぶことは子どもにとって喜びになります。「ありがとう」のお礼は心地良いものですから家族の習慣にしたいですね。


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