男のこだわりグッズ/グッズ関連情報

お茶は茶葉から淹れて飲むというこだわりを

茶葉から淹れたお茶が美味しくて経済的なのは分かっていながら、ついペットボトルのお茶に手を伸ばしてしまう、そんな日々に終止符を打つべく開発された、簡単にお茶が飲めるタンブラーを紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


お茶を淹れると言うのは慣れないと面倒くさい

静岡緑茶工業協同組合
「tea-pot-bottle with strainer」各色2,625円(税込)

どんなに安い茶葉で淹れたお茶でも、ペットボトルのお茶より美味しい(まあ、極端に劣化した茶葉とか、例外はありますが)というのは、まあ誰でも知ってることだと思います。ただ、だからといってペットボトルのお茶が不味いわけでもなく、手間と味を秤にかければ、ついペットボトルをとってしまうというのは、無理もない選択だと思います。

とは言うものの、実はお茶を淹れるというのは、そんなに手間でもないのです。要するに、お湯に茶葉を浸せば良いのですから、それこそ極端な話、マグカップに茶葉を放り込んで、お湯を注げばOKなのです。中国茶などの何煎も飲める茶葉なら、お湯を足すだけで半日~一日はもってしまいます。ただ、口の中に茶葉が入ってくるし、ゆっくり飲んでたら、どんどん濃くなるのがネックですが。

同じように、お茶を淹れるのは本来、そんな手間じゃないのに、という気持ちを伝えようとしたのか、静岡緑茶工業協同組合が、デザインオフィス「nendo」と組んで作ったのが、「tea-pot-bottle with strainer」、つまり茶漉し付きティーポットです。一見、ちょっとお洒落なタンブラーといったルックスですが、これが色々と工夫してあって、お茶を簡単に茶葉から飲むためのアイディアが詰まっています。

タンブラーと言うよりも水筒型の急須という感じ

タンブラーに茶漉しが内蔵されているような構造

この「tea-pot-bottle with strainer」(長いので、以後、ティーポットと呼びます)は、上の写真のように、全部で三つのパーツから出来ています。一つがお湯を入れるタンブラー部分、もう一つが茶漉し部分、そして茶漉しの蓋です。

こんな風に、茶葉を茶漉しの中に閉じこめるようにして本体にセット

この茶漉し部分に、茶葉を入れて蓋をすると、茶葉が茶漉しの中に閉じこめられた状態になります。続いてタンブラー部分にお湯を注ぎ、茶漉しをタンブラーにセット。後は、ティーポット全体を上下逆さまにして、1~2分(煎茶の場合)待って、また元のようにひっくり返して茶漉しを取り外せば、タンブラー部分に淹れ立てのお茶が出来上がっているという仕掛けです。

お湯を入れて本体をひっくり返すとお茶が入る仕組み

このまま、タンブラーから直接飲んでも良いですし、湯呑みなどに注ぎ分けても良いですね。容量は約300mlなので、やや大きめの急須で淹れたのと同じくらいのお茶が出来上がります。注意すべき点としては、本体に保温機能はないので、熱いお湯を入れると、本体もとんでもなく熱くなります。緑茶の場合、60度から熱くても80度くらいのお湯で入れる方が美味しいので、熱湯は使わないようにしましょう。

水出しのお茶や、茶葉入れっ放し飲みも簡単

水出しは、茶葉を本体に入れてその上から茶漉しをセットして淹れる

この茶漉し部分は、茶葉を入れるために上の蓋が外れるように出来ています。ならば、茶葉をタンブラー部分に入れて水を注ぎ、茶漉しを蓋付きでセットして、しばらく放置。後は、蓋を外して、茶漉しは付いた状態で飲めば、茶葉が口に入ってくることはありません。グラスに氷を入れて、そこに注げば、美味い冷茶を飲む事が出来ます。

日本茶(煎茶)の水出しは、渋味が出にくく、甘味が出やすく、しかもフルーティーな味わいになるので、冷たくして飲むと、ちょっとした贅沢気分です。ガイド納富は、丁寧に作られた焙じ茶を水出しにして飲むのが好きです。焙じ茶なら良い茶葉(柳桜園茶舗の香悦がお勧めです)といっても安いものですから、是非、お試しください。

ペットボトルカバーを併用すれば、さらに使いやすく、しかもある程度の保温も行える

元々、お茶を簡単に淹れるためのツールで、持ち歩く事はあまり想定されていないので、このティーポットには保温機能がありません。が、前にガイド記事でも紹介した、BUILT NYのペットボトルカバーが、誂えたようにぴったりなのです。水出しのお茶を作った後でタンブラー部分に氷を入れて、このボトルカバーに入れて持ち歩くとか、熱いお茶を熱いまま持ち歩くとか(ボトル自体が熱くなるので、このカバーはありがたいです)、そんな楽しみ方も出来るようになります。

ガイド納富の「こだわりチェック」


とてもキレイにデザインされているため、つい、携帯するためのタンブラーだと思ってしまうのですが(また、そういう使い方も出来ないわけではないのですが)、このティーポットは、あくまでも、お茶を茶葉から気軽に飲むためのツールです。つまり、簡易急須です。そう考えてみると、この手軽さと使いやすさは画期的だと思うのです。

形も良いし、自分だけのタンブラー的な使い方も、急須的な使い方も出来て、何より美味いお茶が簡単に飲めます。ついでに、茶葉で淹れる方がペットボトルより安く上がる上に、ちょっとだけエコでもあります。で、お茶の銘柄なんかにもこだわりが持てれば、また世界が広がります。そんな、美味しいお茶体験のきっかけになるツールだと思います。
<関連リンク>

「tea-pot-bottle with strainer」は、アシストオンで購入できます
静岡緑茶工業協同組合のホームページはこちら

BUILT NYのペットボトルカバー「20-ounce Tote」の紹介記事はこちら

ガイド納富が好きな焙じ茶、柳桜園茶舗の香悦はこちらで購入出来ます
ガイド納富が好きな中国茶は、こちらで購入出来ます

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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