ポルシェ/ポルシェ

カイエン、X5「第2世代高級SUV」(3ページ目)

SUVの主流がクロカン四駆系から、街乗り重視のオンロード系SUVに移行して久しい。BMW「X5」やポルシェ「カイエン」、VW「トゥアレグ」などが2世代目に移行。さらにオンロードの走りを磨いた都会派SUVに注目だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ステイタスだけでは生き残れない

トゥアレグ外観
ポルシェ・カイエンの兄弟車であるVWトゥアレグ(発表前なのでホームページは従来型)も新世代に移行。エンジンの直噴化やパワーアップ、安全装備の充実がニュース
フォルクスワーゲン・トゥアレグも兄弟車のポルシェ・カイエンと同様、2世代目に移行した。日本への上陸は6月頃の予定で、エンジンは大きくパワーアップした3.6LのFIS(直噴)V6と、同じくFSIのV8。V6は280ps、V8は350ps。さらに450psのW12気筒エンジンも用意されるそうだ。日本への導入には当面、V6とV8だろう。

V6搭載モデルは、普段の街中使いではなんら不満はなかったものの、4人乗車+荷物や坂道などではもう少しパワーが欲しく感じることもあった。待望のパワーアップを果たしたV6を含め全車に、ロール補正機能やESPの進化に加えて、「ABSプラス」と呼ぶ制動力向上を果たした機能が追加されている。

パワーアップだけでなく、燃費や安全性向上により進化を果たした「第2世代SUV」は、時代の要請に応えた格好だ。欧州では環境問題への意識の高まりにより、大型高級SUVに乗っていると後ろ指を指されることもあるという。「単なるステイタス」というクルマは、もう時代の空気として許されなくなりつつある。「環境はどうでもいい」という向きはしょうがないが、ハイブリッド(08年くらいにトゥアレグに追加される模様)や、直噴化されて燃費改善したSUVをチョイすることが長くクルマという乗り物を楽しむ、賢い選択ではないだろうか。

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