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カイエン、X5「第2世代高級SUV」(2ページ目)

SUVの主流がクロカン四駆系から、街乗り重視のオンロード系SUVに移行して久しい。BMW「X5」やポルシェ「カイエン」、VW「トゥアレグ」などが2世代目に移行。さらにオンロードの走りを磨いた都会派SUVに注目だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

直噴化して燃費向上、パワーアップ

カイエン外観
新型カイエンもキープコンセプト。全長4798×全幅1928×1699mm。日本での発売開始は5月中旬頃
3.2Lから3.6Lに排気量を拡大したV6、4.5Lから4.8Lに拡大したV8をラインアップ。4.8Lにはツインターボも用意する。V6は40ps増しの290ps、V8のNAは45psアップして385ps、ターボは50ps増えてジャスト500psとなった。ついにSUVでは500psの大台に到達した「ターボ」。ポルシェならではのプライドを感じさせる。

らしいのはターボだが


エンジン
直噴化により燃費低減を果たした。高級SUVでも、いや社会的に厳しい視線を浴びつつある大型SUVだからこそ、省燃費化は欠かせない使命だろう
さらに迫力を増したポルシェ・カイエン。しかもパワーアップしたというのだから、高速道路では誰もが道を譲るのではないか。PTMと呼ぶ駆動力配分システム(必要に応じて最大100%リアタイヤに駆動力を配分可)や、カイエン・ターボのエアサスペンションと「アクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)」、ボディコントロールの「ポルシェ・ダイナミック・シャーシー・コントロール(PDCC)」などの最新装備でトラクションの安定やハンドリングを向上。速さだけでなく、さらなる安定性を手に入れたことで、より高級スポーツセダンからの移行派が増えるだろう。

BMW X5同様、マイナーチェンジかと勘違いするほど外観の変更は小規模で、それはポルシェというブランドを考えると納得できる。「911」が新世代に変わっても、クルマに詳しくない人はなかなか判別がつかないのと同じで、ポルシェは大きくスタイリングを変えることはない。高級SUVのライバルは増えても、「5人乗れるポルシェ」としてカイエンがヒット作であり続けることは日本のみならず、世界中で展開されるはずだ。最も注目されるのは、「ターボ」だろう。しかし、初代でも驚異的なパワー&トルクをもっていたため、街中での扱いやすさを考えると「カイエン」、街中に加えて、ロングランを頻繁にするのであれば「カイエンS」でも十分だと思う。

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