GT500クラスの参戦チーム総覧！(2ページ目)

ARTA＝鈴木亜久里率いる2007年のチャンピオン！

Car No. 「8」
マシン名　「ARTA HSV-010」
チーム名　「AUTOBACS RACING TEAM AGURI」
タイヤ：ブリヂストン
ドライバー：ラルフ・ファーマン／井出有治
略称　「8号車」「ARTA」「オートバックス」

HSV-010 GT　（8号車）

続いては「オートバックス」のスポンサードでお馴染みの「ARTA（エー・アール・ティー・エー）」です。ARTAはAUTOBACS RACING TEAM AGURIの略称で、チーム代表を務めるのは元F1ドライバーで「スーパーアグリF1」も率いた鈴木亜久里氏です。

「オートバックス」との共同プロジェクトとして97年にスタートしたARTAは元々、若手ドライバーの育成プログラムでした。活動全盛期には「SUPER GT」だけではなく、フォーミュラニッポン、F3、インディカーからマーチレース、インテグラレース、そしてレーシングカートまで多くのドライバーのレース活動をサポートし、「オートバックス」のカラーリングがサーキットを彩りました。

鈴木亜久里監督と土屋圭市氏 【写真提供：本田技研工業】

現在の「ARTA」の主なレース活動の舞台は「SUPER GT」となっていますが、2007年には念願のGT500シリーズチャンピオンを獲得するなど大活躍しました。特に同年、開幕戦の鈴鹿で伊藤大輔が叩きだした1分49秒台のコースレコードは500馬力のGTカーとしては驚異的なタイムで、今もなおレコードタイムは破られていません。

その2007年当時はマシンのメンテナンスを「童夢」に委託し、いわばホンダのワークスチーム的な存在でしたが、2008年からは「スーパーアグリカンパニー」による自社メンテナンスで戦っています。ドライバーにはエースに元F1ドライバーのラルフ・ファーマン、ARTAプロジェクト出身の井出有治を起用するなどチーム体制は強固で、ホンダ勢の中ではナンバーツーのポジションにある有力チームです。

【ARTAの最近の戦績】
2007年「ARTA NSX」シリーズチャンピオン
2008年「ARTA NSX」シリーズ8位
2009年「ARTA NSX」シリーズ2位

RAYBRIG＝チーム国光、若手コンビの伏兵的存在

Car No. 「100」
マシン名　「RAYBRIG HSV-010」
チーム名　「TEAM KUNIMITSU」
タイヤ：ブリヂストン
ドライバー：伊沢拓也／山本尚貴
略称　「100号車」「レイブリッグ」「チームクニミツ」「チークニ」

HSV-010 GT　（100号車）

かわってはこちらも長年NSXでGTに参戦を続ける老舗チーム「TEAM KUNIMITSU（チーム国光）」です。監督を務めるのは日本を代表する伝説のレーサー、高橋国光氏。「クニさん」の愛称で親しまれる高橋国光氏は現在70歳。日本のレース黎明期からバイクレーサーとして世界選手権でも活躍し、4輪レーサーに転向後はなんと59歳になるまで出場した「鉄人レーサー」でした。

高橋国光監督 【写真提供：本田技研工業】

今の穏やかな「クニさん」の表情や姿からは想像がつかないかもしれませんが、高橋国光氏はドリフト走行の第一人者で、卓越したドライビングテクニックで土屋圭市氏など多くの人を魅了してきました。「クニさん」はホンダだけでなくニッサンでも活躍するなど、オールドファンにとっては憧れの存在です。ですから、新しいファンも必ず「クニさん」のことはしっかり勉強し、敬意を払って接するようにしてください！

「チーム国光」といえば「レイブリッグ」です。「レイブリッグ」とはスタンレー電気株式会社の自動車用ランプのブランド名で、オートバックスなどでも売られているお馴染みのアフターパーツ商品です。もちろん「SUPER GT」でも「チーム国光」は同社の製品を使用し、特に夜間走行が行われる夏の鈴鹿のレースでは鮮やかなライトの輝きを見せてくれます。

今年は、エースとして伊沢拓也を迎え入れ、ルーキーの山本尚貴を起用。若手のコンビネーションに経験豊富なクニさんの采配で、今年グッと成長が期待できるチームです。

【チーム国光　最近の戦績】
2007年「RAYBRIG NSX」シリーズ3位
2008年「RAYBRIG NSX」シリーズ11位
2009年「RAYBRIG NSX」シリーズ13位


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